Missing Persons – Spring Session M (1982)

Missing Persons『Spring Session M』について

Missing Personsの『Spring Session M』は、1982年に発表されたデビュー作で、カリフォルニアのニューウェイヴ/シンセポップを代表する作品のひとつとして知られている。中心にいるのは、Dale Bozzioの特徴的な歌声と、Terry Bozzioのドラミング、Warren Cuccurulloのギター/ソングライティング。電子的な質感とロックの骨格が同居した、当時の西海岸ニューウェイヴらしいアルバムだ。

バンドの輪郭

Missing Personsは1980年に結成されたカリフォルニアのバンドで、のちにソロや他バンドでも活動するメンバーが集まっていた点でも注目される。アルバムで知られる楽曲としては「Destination Unknown」「Walking in L.A.」「Words」「Right Now」などがあり、この時期のバンドの個性をそのまま示す代表曲になっている。

作品としての位置づけ

『Spring Session M』は、バンドにとって最初期のまとまった作品であり、後の代表曲をまとめて確認できるアルバムでもある。ニューウェイヴの中でも、ファンク寄りのリズム感やシンセの使い方が目立つ一方で、演奏の輪郭ははっきりしている。特にDale Bozzioのボーカルは、同時代の他のニューウェイヴ・アクトと比べてもかなり前に出た存在感がある。

収録曲の印象

このアルバムでまず挙がるのは「Words」だろう。シングルとして広く知られ、Missing Personsの名前を大きく押し上げた曲として扱われることが多い。続く「Destination Unknown」や「Walking in L.A.」も、当時の都市的な空気感と、機械的すぎないバンド演奏のバランスが見える代表曲になっている。耳に残るフックが強く、アルバム全体の印象を決めている。

同時代とのつながり

80年代前半のアメリカ西海岸では、XTCやThe Cars、B-52’s、Blondie周辺とは別の形で、ニューウェイヴやシンセポップが広がっていた。Missing Personsは、その中でもロックバンドとしての演奏力を前面に出しつつ、電子的な音色を重ねるタイプのグループとして位置づけられる。Terry Bozzioのタイトなドラムと、Warren Cuccurulloのギターの切れ味は、この時代のニューウェイヴ作品の中でも分かりやすい特徴になっている。

日本盤の仕様

この日本盤は帯付きで、4ページの白黒ゲートフォールド・インサートが付属する。内容は写真、日本語ライナーノーツ、英語と日本語の歌詞で、さらにDaleのライヴショットを使った折りたたみポスターも封入されている。1982年当時の国内盤らしく、作品の情報を補う紙ものがまとまっている構成だ。

まとめ

『Spring Session M』は、Missing Personsの初期像をそのまま示すアルバムで、代表曲の多さも含めてバンドの出発点として見やすい一枚だ。ニューウェイヴの枠組みの中で、シンセの使い方、演奏の硬さ、Dale Bozzioのボーカルがはっきり印象を残す作品となっている。

トラックリスト

  • A1 – Noticeable One (3:21)
  • A2 – Windows (4:58)
  • A3 – It Ain’t None Of Your Business (2:55)
  • A4 – Destination Unknown (3:33)
  • A5 – Walking In L.A. (3:58)
  • A6 – U.S. Drag (3:37)
  • B1 – Tears (4:21)
  • B2 – Here And Now (3:26)
  • B3 – Words (4:22)
  • B4 – Bad Streets (3:40)
  • B5 – Rock And Roll Suspension (2:36)
  • B6 – No Way Out (2:45)

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2026.10.19
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