Moving Pictures – Days Of Innocence (1981)
Moving Pictures / Days Of Innocence
Moving Picturesは、1979年にシドニーで結成されたオーストラリアのバンドだ。1981年のデビュー作に収められた「What About Me」は、母国オーストラリアで大きなヒットとなり、海外でも広く知られることになった。その流れの中で登場するのが、このDays Of Innocence。1981年発表の作品で、盤としては1982年のUSプレスとなっている。ジャンル表記はRock、スタイルはPop Rock。
バンドの核にあるのは、シングルで前に出る曲作りと、メロディをはっきり聴かせる演奏の組み立てだろう。Moving Picturesは、派手なギターサウンドで押し切るタイプというより、歌を中心に据えたポップ寄りのロックを鳴らすバンドとして整理しやすい。「What About Me」で知られる印象ともつながるところで、この作品もそうした路線の延長線上に置いて聴ける一枚。
作品の位置づけ
Days Of Innocenceは、バンドが国際的に認知されていく時期の作品として見ると、わかりやすい。デビュー作で注目を集めた後のリリースであり、Moving Picturesの持ち味であるメロディ重視の作りが、そのまま作品全体の骨格になっている。アーティスト名から受ける印象よりも、実際にはかなり歌もの寄りの感触があるバンドで、その点がこの時代のロックの中でも目立つ。
同時代とのつながり
1980年代初頭のポップ・ロックは、ラジオ向けの分かりやすいフックと、バンド演奏の手触りを両立させる方向に進んでいた。Moving Picturesもその文脈に収まる存在で、同時代のオーストラリア勢や、広い意味ではメロディアスなロックを軸にしたバンド群と並べて語りやすい。大きな音圧で押すより、曲の輪郭をきっちり見せるタイプの作品という印象だ。
US盤について
ここでの盤は1982年のUSプレス。マトリクスの記録では、ランアウトは刻印主体で、MASTERED BY CAPITOL がスタンプとされている。オリジナル発表年より少し後の流通盤なので、作品そのものの時期と、手元の盤の製造時期は分けて見たほうがよい。
まとめ
Days Of Innocenceは、Moving Picturesのポップ・ロック志向を確認しやすい一枚。What About Meで知られるバンドの、歌を前面に出した作りがそのまま反映された作品として見ると、位置づけがつかみやすい。オーストラリア発のバンドが、80年代初頭のロック/ポップ・ロックの流れにどう乗っていたかを知るうえでも、押さえておきたいタイトルだ。
トラックリスト
- A1 – Nothing To Do (3:28)
- A2 – What About Me (3:37)
- A3 – Round Again (4:06)
- A4 – Bustin’ Loose (4:34)
- A5 – Wings (4:55)
- B1 – The Angel And The Madman (4:27)
- B2 – Sweet Cherie (3:38)
- B3 – So Tired (4:02)
- B4 – Joni And The Romeo (3:28)
- B5 – Streetheart (7:05)
関連動画
- So Tired – Moving Pictures live State Theatre 30 July 2011
- Joni & the Romeo – Moving Pictures live State Theatre July 30 2011
- Moving Pictures – What About Me
- Moving Pictures – What About Me (Subtítulos español)
- what about me… the original moving pictures@ the palms melbourne august 2013
- Wings – Moving Pictures live at the State Theatre 30 July 2011
- So Tired
- Round Again
- The Angel and the Madman
- Moving Pictures – Days of Innocence