Siouxsie & The Banshees – Candyman (1986)
Siouxsie & The Banshees「Candyman」
Siouxsie & The Bansheesの「Candyman」は、1986年にUKでリリースされたシングル。ロンドンで結成されたこのバンドらしい、ゴス・ロックの文脈に置かれる作品で、冷たさのあるリズムと硬質なギター、低めに構えたベースが軸になっている。
作品の輪郭
Siouxsie Siouxのヴォーカルを中心に、Steven Severinのベース、John Valentine Carruthersのギター、Budgieのドラムが組み合わさる編成期の1枚。バンドの中でも、メロディの押し出しとリズムの反復がはっきりした時期のサウンドとして捉えやすい。
録音の印象は、音数を絞った構成の中で各パートの輪郭を見せるタイプ。ドラムは前に出すぎず、ベースが曲の流れを支え、ギターは装飾よりもフレーズの切れ味で存在感を出している。全体として、80年代中盤のポストパンク以降の流れと、ゴス・ロックの要素が交差する仕上がり。
バンドの中での位置づけ
Siouxsie & The Bansheesは1976年にロンドンで始動したUKバンドで、初期のパンクの空気から出発しながら、John McGeochやJohn Valentine Carruthersらのギターワークも含めて、時期ごとに音の輪郭を変えてきたグループ。「Candyman」は、その流れの中で1986年時点のバンド像を示す作品のひとつとして見ることができる。
同時代とのつながり
同時代のUKロック、特にポストパンクやゴス・ロック周辺の作品と並べて語られることが多い流れ。The Cureのように同じシーンの中で比較されるバンド名が挙がることもあり、Siouxsie & The Bansheesはその中でも、リズムの緊張感とヴォーカルの存在感で印象を残してきた。
ひとこと
1986年のUKリリースとして、バンドの持つ冷えた質感と、曲としての推進力がまとまった一曲。Siouxsie Siouxの歌、Steven Severinのベース、Budgieのドラム、John Valentine Carruthersのギターという組み合わせが、その時期の輪郭をそのまま伝えている。
トラックリスト
- Other Side
- A Candyman (3:43)
- This Side
- B1 Lullaby (3:33)
- B2 Umbrella (4:14)