Siouxsie & The Banshees – Cities In Dust (1985)

Siouxsie & The Banshees - Cities In Dust

Siouxsie & The Banshees「Cities In Dust」

Siouxsie & The Bansheesの「Cities In Dust」は、1985年にUKでリリースされたシングル。ニューウェイヴとゴシック・ロックの要素を持つ、バンドの中でもよく知られた楽曲のひとつである。

作品の輪郭

Siouxsie Siouxのヴォーカル、Steven Severinのベース、そしてJohn Valentine Carruthersのギターが軸になった時期の作品。硬質なリズムと、輪郭のはっきりした低音、冷たさのあるギターの質感が前に出る。録音は比較的クリアで、音の配置も明確。ビートの推進力と、メロディの鋭さが同居したつくり。

サウンドの特徴

この曲では、打ち込み的な整然さというより、バンド演奏の緊張感がそのまま出ている印象が強い。ドラムは直線的で、ベースは曲全体を下から支え、ギターは細く尖った音色で空気を切るように鳴る。Siouxsie Siouxの歌唱は、感情を大きく崩さずに、フレーズの輪郭をくっきり見せるタイプ。

バンドの中での位置づけ

Siouxsie & The Bansheesは1976年にロンドンで結成されたUKバンドで、ポストパンク以降の流れの中で独自の存在感を持ってきたグループ。「Cities In Dust」は、そうした流れの中で、ゴシック・ロック寄りの質感とポップな分かりやすさが接近した時期の一曲として見える。バンドの持つ冷たい響きと、シングルとしてのわかりやすさが両立した作品。

同時代の文脈

1985年という時期は、UKのニューウェイヴやゴシック・ロックが、より洗練された録音と強いメロディを取り入れていった時代でもある。この曲も、その文脈の中で、暗さを保ちながらも輪郭のはっきりしたサウンドを示している。派手さよりも、音の密度と緊張感で印象を残すタイプの作品。

盤としては1985年のUK盤。タイトル曲として、その年のバンドの音像をそのまま切り取ったような一枚である。

トラックリスト

  • Other Side
  • A Cities In Dust (Extended Eruption Mix) (6:48)
  • This Side
  • B1 An Execution (3:51)
  • B2 Quarterdrawing Of The Dog (4:59)

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2026.05.05