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Stone The Crows – Stone The Crows (1970)

Stone The Crows『Stone The Crows』(1970)

Stone The Crowsの1970年作『Stone The Crows』は、スコットランド出身のロック・バンドによるデビュー・アルバムだ。1969年に活動を始め、1973年までの短い活動期間のあいだに4枚のスタジオ・アルバムを残しているが、その最初の1枚がこの作品になる。

メンバーにはMaggie Bell、Leslie Harvey、Jimmy McCulloch、James Dewar、Colin Allen、Ronnie Leahy、Steve Thompson、John McGinnisの名前が並ぶ。ブルース・ロックを軸にしたサウンドで、60年代末から70年代初頭の英国ロックの流れの中に置くと見えてくるバンドだ。

作品の位置づけ

デビュー盤ということもあって、バンドの輪郭を最初に示す役割が強い。Stone The Crowsはのちにいくつかのスタジオ作を出すが、このアルバムではまず、Maggie Bellの歌声と、ギターを中心にしたバンド・サウンドが前面に出る構成になっている。英国のブルース・ロックを語る文脈では、同時代のバンド群と並べて語られることが多いグループのひとつだ。

収録とレコード仕様

この盤はゲートフォールド仕様。ジャケットを開く形の作りで、当時のロック・アルバムらしいパッケージになっている。

レーベル面のクレジットには、A3が著作権管理下にあること、そして「Fred Stumble & The Icelandic Sheep Band」への謝辞が記されている。こうした文言も、70年代初頭のレコードらしい細部だ。

聴きどころとして見える点

このアルバムの核は、やはりMaggie Bellの歌唱にある。ブルースを下敷きにしたロックの中で、声そのものが強い存在感を持つタイプの作品だ。バンド全体としては、ギター、オルガン、リズム隊が前に出る編成で、曲ごとに熱量を保ちながら進む印象がある。

実際に耳を通すと、派手な装飾よりも、演奏のまとまりとボーカルの押し出しが印象に残る。70年という時期の空気、つまりブルース・ロックがハードな方向へ少しずつ寄っていく流れの中で、その場の演奏感を大事にした作りに感じられる。

同時代の文脈

Stone The Crowsは、英国のブルース・ロック系バンドの系譜の中で捉えやすい。女性ボーカルを前面に置いた点でも、同時代のロック・バンドの中では存在感がある。Maggie Bellの名前は、その後のロック・シーンでもしばしば言及される。

また、メンバーの顔ぶれを見ると、のちに別のバンドや活動で知られるミュージシャンも含まれており、当時の英国ロックの流動性も見えてくる。短い活動期間ながら、70年代初頭のロックの一断面を切り取ったような1枚だ。

まとめ

『Stone The Crows』は、Stone The Crowsの出発点となる1970年のデビュー・アルバム。ブルース・ロックを基調に、Maggie Bellの歌を軸へ置いた作品として把握しやすい。バンドの初期像を知るうえで重要な1枚、という位置づけのアルバムだ。

トラックリスト

  • A1 – The Touch Of Your Loving Hand (6:01)
  • A2 – Raining In Your Heart (5:10)
  • A3 – Blind Man (5:09)
  • A4 – The Fool On The Hill (4:13)
  • B1 – I Saw America (17:28)

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2026.07.19
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