Ranmadou – 乱魔堂 (1972)
Ranmadou『乱魔堂』について
Ranmadouの『乱魔堂』は、1972年に登場した日本のブルースロック作品である。ギターを中心に、ベース、ドラム、キーボード、ボーカルを備えた編成で、当時のロックの流れの中でも、リフやビートを前面に出した作りが想像しやすい一枚だ。
バンドの編成と作品の輪郭
メンバーは、Eiryu KouとNobutaka Tsugeiの2本のギター、Yukio Saruyamaのベース、Hisao Matsuyoshiのボーカル、Toshiro Yajimaのドラム、Ritsuo Kamimuraのキーボードという布陣。ツインギターに鍵盤が加わることで、ブルースロックの基本形に少し厚みを持たせた構成になっている。
音の印象としては、ロックの骨格を保ちながら、ブルース由来のフレーズや反復感が軸にあるタイプの作品として捉えやすい。派手な装飾よりも、演奏のまとまりやバンドとしての推進力が前に出るタイプのアルバムといえる。
1972年という時代の中で
1972年は、日本でもロックがさまざまな形で広がっていった時期で、ブルースロックやハードロックの要素を取り入れたバンドも多かった。Ranmadou『乱魔堂』も、その同時代的な流れの中に置いて見ると、ギター主体のロック・バンド作品として輪郭がつかみやすい。
海外の文脈でいえば、ブルースを土台にしたロックの系譜と重なる部分があり、同時代の日本のロック作品の中でも、演奏の熱量やバンド感を軸にしたタイプとして見えてくる。
2001年盤について
ここで触れているのは2001年に出た盤で、作品そのもののオリジナルは1972年のもの。つまり、2001年盤は後年に再び手に取りやすくなった形のリリースとして見るのが自然だ。
作品の位置づけ
Ranmadouにとって『乱魔堂』は、バンドの基本的な音作りと編成がわかる作品として位置づけられる。ツインギター、ベース、ドラム、キーボード、ボーカルという役割分担がはっきりしていて、当時の日本のロックが持っていた生演奏中心の感覚も伝わりやすい。
タイトルそのものも印象に残るが、作品の核はあくまでバンド演奏にある。ブルースロックの文脈で、1970年代初頭の日本のロックを見ていくときに、ひとつの手がかりになるアルバムだ。
トラックリスト
- 1 ちぇ! (3:35)
- 2 ひたすら (2:26)
- 3 出発 (4:50)
- 4 恋の赤電話 (2:35)
- 5 風がぴゅー・ぴゅー (4:29)
- 6 写生 (2:51)
- 7 可笑しな世界 (6:19)
- 8 一握りのブルース (4:38)
- 9 何の為に (6:00)