Tryad – … If Only You Believe In Lovin’ (1972)
Tryad『… If Only You Believe In Lovin’』について
Tryadは、1970年代前半のニューヨークでJim Lasko、Jesse Lanzillotti、Norine Lyonsの3人によって結成されたグループだ。1972年にStorm King Recordsからアルバム『…If Only You Believe in Lovin’』を発表している。今回の盤は2017年リリースで、オリジナル作の再登場という位置づけになる。
作品の輪郭
このアルバムは、メロディを軸にしたフォークの感触に、ウェストコースト系のカントリー・ロック、さらにアシッド・フォーク寄りの要素が交わる作品として紹介されている。Rock、Folk、World, & Countryの枠に置かれながら、スタイル面ではFolk、Psychedelic Rockとしても整理されている。
クレジット上では、全曲がSun Sign Music(ASCAP)出版で、アレンジはJim YoungとTryad名義。インサートには歌詞が収録されている。盤としては、制作上の事情で実際のリリースが2017年まで遅れたという点も記録されている。
1972年作品としての位置づけ
Tryadの作品としては、1972年に出たこの1枚が中心になる。プロフィールからも、バンドの活動初期にまとまった形で残されたアルバムと見てよさそうだ。ニューヨーク発のグループながら、サウンドの方向性は当時のアメリカン・フォークロックやカントリー・ロックの流れと重なる部分がある。
同時代の耳で捉えるなら、こうした作風は西海岸のフォークロックや、より内省的なサイケデリック・フォークの流れと並べて語られることが多いタイプだろう。派手なロック色というより、曲の進行や歌の置き方で聴かせるアルバムという印象になりやすい。
リリース年について
オリジナルは1972年作だが、手元にある盤は2017年盤として扱うのが自然だ。つまり、作品そのものは1972年の記録で、現在流通している盤は後年に出た再発盤ということになる。再発盤では歌詞インサート付きで聴ける点が、当時盤との大きな違いとして残る。
まとめ
『…If Only You Believe In Lovin’』は、Tryadという三人組が残した1972年のアルバムで、フォークを基調にしたロック作品として整理できる一枚だ。ニューヨークのグループでありながら、内容は西海岸系のカントリー・ロックやアシッド・フォークの文脈にもつながる。2017年盤は、そのオリジナル作品をあらためて聴ける形にした再発盤として位置づけられる。
トラックリスト
- A1 – I’m Wonderin’ How I Ever Got That Way
- A2 – Columbia Tavern
- A3 – Uptown Suburb Alley
- A4 – The Coming Time Of Gone
- A5 – Something Sweet In Dying
- B1 – Country Way
- B2 – Spider Song
- B3 – Don’t Talk To Strangers
- B4 – Northern Journey
- B5 – Eulogy/Raga