Birth Control – Hoodoo Man (1972)
Birth Control『Hoodoo Man』
Birth Controlは、1966年にベルリンで結成されたドイツのプログレッシブ・ロック・バンド。ジャズやロックの要素を取り込みながら発展してきたグループで、ドイツ・ロックの長い歴史の中でも重要な存在として知られている。『Hoodoo Man』は1972年の作品で、2016年に再発盤が出ている。
サウンドの特徴
ジャンル表記どおり、ジャズ・ロックとプログ・ロックを軸にした内容で、演奏主導の組み立てが目立つ作品。リズムの動きがはっきりしていて、ハードなロック感と、ジャズ由来の流れのある展開が同居している。クラシック・ロック寄りの骨格に、当時のドイツ勢らしい長めの構成や硬質なバンド・アンサンブルが乗るタイプのアルバムといえる。
バンドの中での位置づけ
Birth Controlは1960年代後半から活動を続け、70年代にはドイツ・ロックの有力バンドのひとつへと成長していく。『Hoodoo Man』は、その流れの中で制作された初期の代表的な時期の作品として捉えやすい。のちの活動を見ても、この時期の演奏感やバンドのまとまりは、グループの方向性を示す部分になっている。
同時代とのつながり
同時代のドイツのロック・シーンでは、CanやAmon Düül II、Guru Guruのように、ロックをベースにしながらジャズや即興性を混ぜる動きが広がっていた。Birth Controlもその文脈に置けるバンドで、『Hoodoo Man』はそうした70年代前半の空気を感じさせる一枚として見やすい。
作品の輪郭
本作は、派手な装飾よりもバンド全体の推進力が前に出るタイプのアルバム。リフ、リズム、展開の切り替えが軸になっていて、曲ごとの構成を追う楽しさがある。Birth Controlの初期から中期へ向かう流れを知るうえでも、ひとつの節目として見えてくる作品だ。
トラックリスト
- A1 Buy ! (7:10)
- A2 Suicide (6:16)
- A3 Get Down To Your Fate (7:58)
- B1 Gamma Ray (9:44)
- B2 Hoodoo Man (8:25)
- B3 Kaulstoß (2:40)