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Stackridge – Extravaganza (1975)

Stackridge『Extravaganza』について

『Extravaganza』は、英国のロック・グループ、Stackridgeが1975年に発表した作品だ。バンドとしては1970年代前半にいちばん大きな注目を集めたグループで、この時期の作品には、ロックの骨格を保ちながら、ジャズやフォーク、プログレッシブ・ロック寄りの要素を織り込んだ作りが見える。

本作はUS盤としてSireからリリースされ、ゲートフォールド仕様のLPとして出ている。1970年代のUS Sire盤には、ABC/Dunhill系のピンク色インナー・スリーブが付いていたという記録もある。

作品の位置づけ

Stackridgeは、初期1970年代に評価を広げた英国バンドで、『Extravaganza』はその流れの中にある一枚だ。バンドのプロフィールを見ると、アート・ロック、ジャズ・ロック、プログレッシブ・ロック、フォーク・ロックといった要素にまたがる活動が確認できる。派手な看板曲で押し切るタイプというより、曲ごとの色合いを変えながらアルバム全体で聴かせるグループとして捉えやすい。

参加メンバーにはJames Warren、Glenn Tommey、Rod Bowkett、Roy Morgan、Paul Karas、Keith Gemmell、Mike Evans、Mutter Slater、Crun Walter、Billy Bent、Clare Lindley、Andrew Cresswell Davisの名前が並ぶ。人員の厚みからも、曲ごとの編成や楽器の表情を変えやすいバンドだったことがうかがえる。

US盤の収録内容

US版『Extravaganza』では、イギリス盤系の内容から一部差し替えがある。既にUS版『Man with the Bowler Hat』=『Pinafore Days』で出ていた「Spin ’Round The Room」と「Highbury Incident」(元々は「One Rainy July Morning」と呼ばれていた曲)が外され、その代わりに「Do The Stanley」と「The Indifferent Hedgehog」が収録されている。

この点は、同じタイトルでも地域によって曲順や収録曲が変わる時代のLPらしいポイントだ。US盤を追うと、バンドのカタログ整理や現地向けの編集方針が見えやすい。

曲について

この作品で特に目を引くのは、「Do The Stanley」と「The Indifferent Hedgehog」がUS盤で追加されていることだ。どちらも元の英国盤収録曲とは入れ替えになっており、US版ではアルバムの流れが少し違って聴こえる構成になっている。

また、「Highbury Incident」は「One Rainy July Morning」として知られていた曲でもあり、曲名の扱いからも、この時期のStackridgeが楽曲の提示の仕方を細かく調整していたことがうかがえる。

同時代の文脈

1975年という時期の英国ロックでは、プログレッシブ・ロックの大きな流れがひと区切りを迎えつつあり、その周辺でアート・ロックやジャズ・ロック、フォークの要素を混ぜたバンドが多様な作品を残していた。Stackridgeもその一角にいて、同時代のバンドと比べると、構成の工夫や曲調の切り替えに特徴があるグループとして見られてきた。

Stackridgeの名前は、Britainのカタログの中ではやや個性派として扱われることが多く、同時代の英国ロックを横断して聴くときに存在感を持つバンドだ。AllMusicやProg Archivesでも、そうした位置づけで整理されている。

まとめ

『Extravaganza』は、1975年のStackridgeを伝えるUS盤LPで、英国ロックの文脈の中でも、ジャズやフォーク、アート・ロックの要素が混ざる一枚だ。US盤では収録曲の差し替えがあり、同じタイトルでも英国盤とは少し違う顔を持つ。バンドの活動史を追ううえでも、当時のリリース事情を見るうえでも、確認しておきたい作品だ。

トラックリスト

  • A1 – The Volunteer (5:03)
  • A2 – Rufus T. Firefly (4:44)
  • A3 – No Ones More Important Than The Earthworm (5:09)
  • A4 – Grease Paint Smiles (4:02)
  • A5 – Happy In The Lord (3:47)
  • B1 – Benjamin’s Giant Onion (4:02)
  • B2 – Pocket Billiards (4:01)
  • B3 – The Indifferent Hedgehog (3:15)
  • B4 – Do The Stanley (3:00)
  • B5 – Who’s That Up There With Bill Stokes? (4:33)

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2026.07.14
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