Gazpacho – When Earth Lets Go (2004)
Gazpacho「When Earth Lets Go」について
Gazpachoは、ノルウェー・オスロで1996年に結成されたアートロック/クロスオーバー・プログレッシブロック・バンドである。ここで取り上げる「When Earth Lets Go」は2004年作として知られる作品で、のちに2015年盤としても流通している。プログレッシブロックの文脈にありながら、楽曲の展開だけでなく、音の置き方や空気の作り方に重きを置くタイプのバンドとして見られている。
サウンドの印象
Gazpachoの音楽は、プログレッシブロックらしい構成の変化を持ちながら、演奏のひとつひとつを前面に出しすぎず、曲全体の流れを組み立てていくところに特徴がある。Jan Henrik Ohmeのボーカルを中心に、Mikael Krømer、Jon-Arne Vilbo、Kristian Olav Torp、Lars Erik Asp、Thomas Alexander Andersenが加わる編成で、ギター、鍵盤、リズム隊が細かく重なっていくスタイルである。アートロック寄りの整理された響きと、プログレッシブロックの構築感が同居する作品といえる。
作品の位置づけ
Gazpachoは後年の作品で広く知られるようになるが、「When Earth Lets Go」はその初期の時期にあたるアルバムで、バンドの方向性を確認するうえで重要な一枚として扱われることが多い。派手な技巧の誇示というより、曲の流れ、歌の置き方、音の密度で聴かせるタイプの作品として位置づけられる。
ジャンルの文脈
同時代のプログレッシブロックやアートロックの流れの中では、派手なシンセや長大な組曲で押すタイプというより、静かな場面から徐々に展開を積み上げるバンドとして捉えやすい。北欧のプログレッシブロックらしい端正さもあり、同系統の作品を聴く人には、Porcupine TreeやMarillion周辺の感触を思い浮かべる場面もあるかもしれない。ただし、Gazpacho自身はより内省的な組み立てに寄る印象である。
まとめ
「When Earth Lets Go」は、Gazpachoの初期を示すアルバムとして、アートロックとプログレッシブロックの接点を見せる作品である。2004年のオリジナル作品として、バンドの後の方向性につながる要素を含みつつ、端正な演奏と構成でまとめられた一枚といえる。
トラックリスト
- A1 Intro
- A2 Snowman
- A3 Put It On The Air
- A4 Souvenir
- B1 Steal Yourself
- B2 117
- B3 Beach House
- C1 Substitute For Murder
- C2 Dinglers Horses
- C3 When Earth Lets Go