Fermáta – Pieseň Z Hôľ = Song From Ridges (1977)
Fermáta『Pieseň Z Hôľ = Song From Ridges』について
Fermátaの『Pieseň Z Hôľ = Song From Ridges』は、1977年にチェコスロバキアで発表された作品。スロバキアのジャズ・ロック・グループとして活動したFermátaらしい、ジャズとロックを軸にしたインストゥルメンタル志向のアルバムとして位置づけられる。František GriglákとTomáš Berkaを中心に1973年から続くバンドの流れの中で、70年代後半の時点での到達点を示す一枚といえる。
サウンドの輪郭
ジャンルはJazz、Rock、スタイルはFusion、Jazz-Funk、Jazz-Rock。ギターとキーボードを中心に、リズム隊がしっかり前に出る構成が想像しやすい。演奏は、ロックの推進力とジャズ由来の展開感が同居するタイプで、リフの切れ味やアンサンブルの運びが聴きどころになりやすい。70年代のヨーロッパ産ジャズ・ロックらしい、硬質な手触りとバンド演奏の密度が感じられる作品群の中に置ける内容だ。
アーティストの位置づけ
Fermátaはチェコスロバキアのスロバキア系ジャズ・ロック・グループで、František GriglákとTomáš Berkaが中心となって活動してきた。1973年の結成以降、70年代の作品はバンドの初期像を形作る重要な時期にあたる。この『Pieseň Z Hôľ = Song From Ridges』も、その流れの中でバンドの演奏性や作曲面を確認しやすい一枚として見られる。
同時代の文脈
同時代のヨーロッパでは、ジャズ・ロックやフュージョンが各地で発展していた。Fermátaの音楽もその文脈にあり、英国や北欧のプログレッシブ寄りジャズ・ロックと並べて語られることがある。ギターを前面に出したアプローチや、ロックの骨格を保ちながらジャズの要素を組み込む作りは、この時期のジャンルの特徴と重なる。
参加メンバー
クレジットには、Fedor Frešo、Karol Oláh、František Griglák、Peter Oláh、Tomáš Berka、Anton Jaro、Laco Lučenič、Cyril Zeleňák、Pavol Kozma、Martin Valihora、Juraj Kuchárek、Juraj Bartovič、Martin Hanzel、Dalibor Jenis、Peter Szapu、Roman Chovanec、Eva Straková、Marius Bartoň、Milan Ruček、Peter Preložník、Márius Bartoň、Jindřich G. Plánka、Jakub Hittrich、Igor Skovayが並ぶ。複数の演奏家が関わることで、曲ごとの色合いに幅が出る編成だったことがうかがえる。
まとめ
『Pieseň Z Hôľ = Song From Ridges』は、Fermátaの初期を代表する1977年の作品として、ジャズ・ロック/フュージョンの文脈で捉えやすいアルバムだ。ギター主導の推進力、鍵盤を含むアンサンブル、そして70年代東欧ジャズ・ロックの流れ。そうした要素がまとまった一枚として見えてくる。
トラックリスト
- A1 Pieseň Z Hôľ = Song From Ridges
- A2 Svadba Na Medvedej Lúke = Marriage On A Bears Meadow
- A3 Posledný Jarmok V Radvani = The Last Fair In Radvaň
- B1 Priadky = Spinning
- B2 Dolu Váhom = Downstream Váh
- B3 Vo Zvolene Zvony Zvonia = Bells Are Ringing In Zvolen