The Jimmy Castor Bunch – The Jimmy Castor Bunch (1979)
The Jimmy Castor Bunch / The Jimmy Castor Bunch
1979年にUSでリリースされた、The Jimmy Castor Bunch名義のアルバム。Jimmy Castorを中心に、John Pruittがソングライティング、出版、プロデュース面で関わる編成で、Gerry Thomasを含むメンバーが参加している。ソウル、ファンク、ディスコの流れの中に、Jimmy Castorらしいラテン色が時折のぞくグループの一枚として位置づけられる作品だ。
作品の位置づけ
Jimmy Castorは、60年代から活動してきたファンク/ソウル・シーンの人物で、The Jimmy Castor Bunchはその代表的なグループ名義のひとつ。1979年という時期は、ファンクがディスコと接近しながら形を変えていた時代で、このアルバムもその空気を受けた一枚として見てよさそうだ。派手にジャンルを横断するというより、当時のUSブラック・ミュージックの実用的なダンス感覚をきっちり持った作品という印象がある。
サウンドの印象
全体としては、タイトなリズム隊を軸にしたファンク寄りの作りで、ホーンやコーラス、ベースの推進力が目立つタイプのアルバム。Jimmy Castor作品に期待される、言葉数の多いヴォーカル、リズムの切れ、遊び心のあるノリが前に出やすい構成だ。ラテンの要素が入る場面もあり、完全に直線的なディスコ作品というより、ファンクをベースにしたグルーヴ盤としての性格が強い。
実際に聴いたときは、曲ごとのフックよりも、演奏のまとまりとリズムの持続で聴かせるタイプに感じられることが多い。派手な展開で押すというより、一定のテンポ感の中で身体を動かしやすいビートを積み重ねる作りだ。
同時代とのつながり
1979年のファンク/ソウル周辺を考えると、ファットバック・バンドやセシル・ホルムズ周辺のダンス志向、あるいはディスコ期のソウル作品と並べて見たくなる時期だ。Gerry ThomasがThe Fatback Bandにも関わっていたことからも、当時のダンス・ミュージックの現場感が重なる。洗練されたディスコというより、バンド演奏の熱量を残したファンク寄りの作りに近い。
代表曲・注目点
このアルバム単体では、広く知られた代表曲の存在は前面には出ていないが、Jimmy Castorといえば「Troglodyte (Cave Man)」や「It’s Just Begun」で知られる人物。その流れを踏まえると、この1979年作も、彼の持ち味であるリズムの粘りと掛け合いの感覚を確認できる一枚として捉えやすい。
リリースに関しては、プロモーション用ステッカー付きの個体があることが知られている。US盤として流通した1979年のオリジナル期の資料として見ると、当時の販促の雰囲気も含めて面白い。
まとめ
The Jimmy Castor Bunch名義の本作は、Jimmy Castorのファンク/ソウル路線を1979年の空気の中でまとめたアルバム。ラテン色を含むグルーヴ、バンド感のある演奏、ディスコ期のダンス感覚が同居する内容で、70年代末のUSブラック・ミュージックの一断面が見える作品だ。
トラックリスト
- A1 – Don’t Do That (7:08)
- A2 – Need Your Lovin (6:46)
- A3 – Party People (5:35)
- B1 – Psych-Out (6:55)
- B2 – Goodbye! (7:40)
- B3 – I Just Wanna Stop (6:06)