Strawbs – Deep Cuts (1976)
Strawbs『Deep Cuts』(1976)
Strawbsは、1964年に結成されたイングランドのロック・バンドで、Dave Cousinsを軸に活動してきたグループだ。もともとはブルーグラス系の編成から始まり、その後はフォーク、フォーク・ロック、グラム・ロック、プログレッシブ・ロックへと幅を広げていった。Sandy DennyやRick Wakemanが在籍していたことでも知られ、70年代英国ロックの文脈ではよく名前が挙がるバンドである。
作品の位置づけ
『Deep Cuts』は1976年の作品。バンドがフォーク寄りの出発点から、よりロック色の強いサウンドへ移ってきた流れの中にある一枚だ。Strawbsは「Part Of The Union」のヒットで一般的な知名度を得た一方、アルバム単位ではプログレッシブ・ロック寄りの作風でも評価されてきた。この作品も、その流れに置かれるタイトルといえる。
同時代の英国プログレ周辺を思うと、YesやGenesis、Jethro Tullのような大編成の技巧派とは少し距離があり、Strawbsはより歌曲性やフォーク由来の線の細さを残しているのが特徴だ。Rick Wakeman、Dave Cousins、Richard Hudson、John Fordといった名前がバンドの歴史に並ぶことからも、メンバーの入れ替わりが大きいグループだったことがわかる。
レコードとしての情報
- アーティスト: Strawbs
- タイトル: Deep Cuts
- オリジナルリリース年: 1976
- リリース国: US
- ジャンル: Rock
- スタイル: Prog Rock
- 付属: Printed inner sleeve
聴きどころ
Strawbsの作品は、派手な一発よりも、曲の組み立てやメロディの運びに耳が向きやすいタイプだ。『Deep Cuts』もその印象に近く、フォークの感触を残しながら、バンド演奏のまとまりで聴かせるアルバムとして受け止められる。
また、Strawbsを語るうえで外せないのが「Part Of The Union」だ。これは1973年のヒット曲で、バンドの代表曲として知られている。『Deep Cuts』はその大ヒット曲を含む時期より少し後の作品だが、Strawbsというバンドがポップな認知とプログレ的な作家性の両方を持っていたことを思い出させる。
まとめ
『Deep Cuts』は、Strawbsのバンド史の中で、フォーク由来の感触と70年代ロックの流れが重なる位置にある作品だ。Rick WakemanやSandy Dennyのような個々の名前で語られることも多いが、バンド全体として見ると、Strawbsがどの方向へ進んでいったかを追ううえで外しにくい一枚である。
トラックリスト
- A1 – I Only Want My Love To Grow In You (2:59)
- A2 – Turn Me Round (2:43)
- A3 – Hard, Hard Winter (2:55)
- A4 – My Friend Peter (2:15)
- A5 – The Soldiers’ Tale (4:15)
- B1 – Simple Visions (4:36)
- B2 – Charmer (3:13)
- B3 – (Wasting My Time) Thinking Of You (4:36)
- B4 – Beside The Rio Grande (2:28)
- B5 – So Close And Yet So Far Away (2:59)