Rubber Tea – Infusion (2020)
Rubber Tea『Infusion』について
Rubber Teaは、ドイツ・ブレーメン出身の5人組として2017年に結成されたプログレッシブ・ロック・バンドだ。『Infusion』は2020年に登場した作品で、バンドの初期ディスコグラフィーの中でも、名前と音楽性をそのまま示すような位置にある1枚として見ておきたい。
バンドの公式情報では、メンバーはLennart Hinz、David Erzmann、Maik Scheling、Henri Pink、Jonas Roustai、Vanessa Grossの6名。結成時点では5人の若いミュージシャンによるバンドとして紹介されており、編成の広がりを感じさせるクレジットになっている。
作品の概要
『Infusion』は、Rockの中でもProg Rockに置かれる作品。2020年という年に、ドイツ国内でリリースされたオリジナル盤である。パッケージはシングルジャケット仕様で、2ページのカラー印刷インサートとブラックのLPスリーブが付属する。
作品全体の印象としては、プログレッシブ・ロックの文脈にあるバンドの初期作らしい、構成重視の作りが軸になっているはずの1枚、という位置づけで捉えやすい。バンド名、アートワーク、パッケージングの情報からも、アルバム単位で聴かせる意識が前面にあることがうかがえる。
バンドの立ち位置
Rubber Teaは2017年結成なので、『Infusion』は活動開始から比較的早い段階で形になった作品になる。ブレーメンという都市名と、ドイツのプログレッシブ・ロックという文脈を重ねると、欧州圏のロック・バンドらしい緻密さを持つタイプとして見ることができる。
同時代のプログレッシブ・ロックでは、演奏の切り替えや曲展開の組み立てを重視するバンドが多いが、Rubber Teaもその流れの中で語られることが多いだろう。ドイツのロック史を踏まえると、クラシックなプログレ、現行のオルタナ寄りプログレ、ポストロック的な要素を横断するバンド群と並べて見たくなる。
聴きどころとして見えやすい点
実際に音源を聴いたうえでの断定は避けるが、プログレッシブ・ロック作品として注目しやすいのは、曲の長さそのものよりも、セクションの切り替え、リズムの置き方、パートごとの役割分担になりやすい。こうした作品では、ギター、ベース、ドラムに加えて、鍵盤やコーラスの配置がアルバム全体の輪郭を決めることが多い。
また、2020年リリースという点では、配信とフィジカルの両方で聴かれる時代の作品でもある。LPとしての体裁が整えられていることからも、曲単位というより、通して聴くことでまとまりが見えてくるタイプの作りが想像しやすい。
まとめ
『Infusion』は、2017年結成のドイツ・ブレーメン出身バンド、Rubber Teaが2020年に出したプログレッシブ・ロック作品。シングルジャケットとカラー・インサート付きのLPとしてまとまり、バンド初期の方向性を示す1枚として位置づけられる。
ドイツの現行プログレを追うときに、名前を確認しておきたい作品のひとつ。アルバム単位でじっくり組み立てられるロック作品として、Rubber Teaの出発点を示すタイトルになっている。
トラックリスト
- A1 – On Misty Mountains (6:02)
- A2 – Downstream (1:16)
- A3 – In Weeping Waters (4:31)
- A4 – The Traitor (5:05)
- B1 – Plastic Scream (4:41)
- B2 – Storm Glass (4:27)
- B3 – The Drought (5:24)
- B4 – American Dream (6:12)