Clearlight – Clear Light Symphony (1975)
Clearlight / Clear Light Symphony(1975)
Clearlightは、1973年にパリで結成されたフランスのプログレッシブ・ロック・プロジェクトで、キーボード奏者Cyrille Verdeauxを中心に動いた作品群として知られている。Clear Light Symphonyはその初期を代表するアルバムのひとつで、1975年にリリースされた。フランスのプログレ、スペース・ロック、シンフォニック・ロックの文脈で語られることの多い1枚で、Gong周辺のミュージシャンを含む流動的な編成もこの時期の特徴になっている。
作品の位置づけ
Clearlightは、当初はVerdeauxのプロジェクトとして始まり、その後バンド名としてClearlightが定着していった経緯を持つ。Clear Light Symphonyというタイトルからもわかるように、鍵盤を軸にした組曲的な構成や、シンフォニックな展開が前面に出た作品として受け取られている。フランスの70年代プログレに見られる、ジャズ寄りの演奏感や、即興性を含んだアンサンブルの流れとも接点がある。
参加メンバーにはSteve Hillage、Didier Lockwood、Tim Blake、Didier Malherbe、François Jeanneau、Christian Boulé、Gilbert Artmanらの名前が並ぶ。Gong、フランスのアンダーグラウンド、ジャズ、前衛ロックの周辺で活動していた演奏家が集まっている点も、この作品の輪郭を作っている。
サウンドの特徴
この時期のClearlightは、ロックのリズムを土台にしながら、シンセサイザーやオルガンのレイヤーを重ねていくタイプの展開が中心にある。ギター、サックス、ヴァイオリンが加わることで、単純なキーボード主体の作品に収まらず、場面ごとに音色が切り替わっていく構成になっている。スペース・ロック的な浮遊感と、シンフォニック・ロックらしい組曲性が同居しているところがこの作品の見どころになっている。
同時代の文脈で見ると、GongやSteve Hillage周辺、あるいはフランスのプログレ全般と並べて語られることが多い。イギリスの大規模シンフォニック・ロックとは少し違い、演奏の生々しさや即興の入り方にフランス勢らしい癖が感じられるという評価もある。
収録曲について
代表曲として特定のシングルが広く知られているタイプの作品ではなく、アルバム全体で流れを追う性格が強い。曲単位で切り出すより、連続するパートや展開のつながりで聴かれることが多いアルバムといえる。
日本盤について
今回の盤は日本リリースで、ジャケットや内容は1975年のオリジナル作品に基づくものになる。リリースノートには「Made in Japan JPY 2,500」とあるため、日本盤として流通した一枚であることがわかる。盤そのもののマスタリングや付属物の詳細は不明だが、少なくとも作品としては1975年の時点のClearlightを記録したものとして扱える。
まとめ
Clear Light Symphonyは、Cyrille Verdeauxを中心としたClearlightの初期像を示すアルバムで、フランス産プログレの中でも鍵盤主導のシンフォニックな組み立てと、Gong周辺の人脈が交差する1枚として位置づけられる。ロック、エレクトロニック、スペース感のある展開が重なり、70年代フランスのアンダーグラウンド色を感じさせる内容になっている。
トラックリスト
- A – Clear Light Symphony Part. 1 (20:12)
- B – Clear Light Symphony Part. 2 (20:35)