Lift – Spiegelbild (1981)
Lift『Spiegelbild』(1981)
『Spiegelbild』は、東ドイツのロック・バンド、Liftが1981年に発表した作品。バンドはもともと1969年に
Liftというバンドの流れ
Liftは、東ドイツのロック史の中でもよく語られる存在。ロックを土台にしながら、シンフォニック・ロック、プログレッシブ・ロック、ポップ・ロックの要素を取り込み、長い活動の中で編成も変化してきた。提示されているメンバー名も多く、時期ごとに人員の入れ替わりがあったことがうかがえる。
この『Spiegelbild』も、そうしたLiftの歩みの中で出た1981年作品として見ると、バンドの成熟した時期の記録という印象が強い。東ドイツのロック・シーンでは、演奏力を前提にした組み立てのしっかりした作品が多く、Liftもその文脈の中で語られることが多いバンドだ。
音の特徴
この作品は、ジャンル表記としてRock、Pop、スタイルとしてSymphonic Rock、Pop Rock、Prog Rockが挙がっている。実際の聴感としても、ロックの骨格に、鍵盤やアレンジの厚みを持たせたタイプの作品として受け取られることが多いはずだ。リフやメロディを前面に出しつつ、曲の流れを大きく取る作りがLiftらしいところ。
歌を中心に据えながらも、単純なポップス寄りに寄り切らず、展開や間の取り方にプログレ的な感触が残る。とはいえ難解さを押し出す方向ではなく、曲としての輪郭を保ったまま進むあたりに、この時期のLiftの持ち味がある。
1981年という時期の位置づけ
1981年は、Liftにとって活動歴の中盤以降にあたる時期。デビュー直後の勢いをそのまま残すというより、バンドとしての作法が固まったあとに出る作品の雰囲気がある。東ドイツのロックという枠の中でも、派手な実験性より、演奏とアンサンブルの安定感が印象に残る年代だ。
同時代の文脈で見ると、英国のシンフォニック・ロックやプログレッシブ・ロックの影響を感じさせつつも、Liftの場合はより歌ものの感覚、つまりメロディの分かりやすさが前に出やすい。そういう意味では、欧州のロック・バンド群の中でも、組曲性一辺倒ではない立ち位置にある。
作品としての見どころ
『Spiegelbild』というタイトル自体は「鏡像」を意味するので、曲順やアルバム全体の構成を意識して聴くと、バンドの内側を映すような感覚がある。Liftの作品は、単曲の強さだけでなく、アルバム単位で流れを追うとまとまりが見えやすいタイプだ。
代表曲の明示的な情報はここでは挙げられていないが、Liftの作品群では、バンド名を広く知らしめた楽曲や歌詞で語られる曲がいくつかある。『Spiegelbild』も、その時期のLiftのサウンドを知るうえで外しにくい一枚として扱われることが多い。
まとめ
『Spiegelbild』は、東ドイツのLiftが1981年に残したロック作品。シンフォニック・ロック、ポップ・ロック、プログレッシブ・ロックの要素を持ちながら、演奏のまとまりと歌の流れを重視した作りが特徴の一枚だ。バンドの長い歴史の中で、成熟した時期のLiftを映す作品として見てよさそうだ。
トラックリスト
- A1 – Rückblick (0:45)
- A2 – Sindbad (3:29)
- A3 – Märchenland (3:58)
- A4 – Alptraum (3:01)
- A5 – Erinnerung (4:27)
- A6 – Am Abend Mancher Tage (3:45)
- B1 – Zwischenzeit (4:04)
- B2 – Liebeslied (2:40)
- B3 – Vincent Van Gogh (8:27)
- B4 – Einsamkeit (3:05)