Edhels – Still Dream (1988)
Edhels『Still Dream』について
『Still Dream』は、モナコ出身のインストゥルメンタル・プログレッシブ・ロック・バンド、Edhelsが1988年に発表した作品。ギタリストのMarc Ceccottiを中心にした編成で、メンバーは入れ替わりを重ねながら活動していたグループの初期作にあたる。フランス盤としてリリースされており、録音からミックス、マスタリングまでフランス国内のスタジオで仕上げられているのが特徴だ。
Edhelsというバンドの輪郭
Edhelsは、1980年ごろに結成されたモナコのインストゥルメンタル・プログレ・バンド。中心人物はMarc Ceccottiで、ギターを軸にした演奏を核に据えている。バンドのスタイルは、Steve Hackett系のインストゥルメンタルな感触を下敷きにしつつ、フランスのプログレやフュージョンに見られる要素を織り込んだものとして紹介されている。
メンバー表記としては、Marc Ceccotti、Jacky Rosati、Jean-Louis Suzzoni、Noël Damonの名前が挙がっている。編成の変遷が多いグループなので、この時期の顔ぶれを知るうえでも『Still Dream』は見ておきたい一枚という位置づけになりそうだ。
作品の位置づけ
1988年という時期は、プログレの主流が70年代とはかなり違う形になっていた頃で、こうした作品はジャンルの流れの中でも比較的後年の部類に入る。Edhelsの場合は、初期の段階からインストゥルメンタル中心の作りで、ギターを前に出した構成が軸になっている点が目を引く。タイトルの『Still Dream』も、その路線を端的に示すような印象がある。
また、レコーディング・クレジットを見ると、Studio Les Mouchettes(Contes)で録音され、Versailles Station(Versailles)でデジタル・ミックス、Dyam Music(Paris)でデジタル・マスタリングが行われている。80年代末らしい制作環境がそのまま記録されているのも、この時代のアルバムらしい点だ。
聴きどころとして見える点
この作品はインストゥルメンタル作品なので、歌メロよりもギターのフレーズ運び、展開の組み方、リズム隊との受け渡しに耳が向きやすいタイプだ。Steve Hackett周辺を思わせる指向性を持ちながら、フランス産プログレらしい密度の高い演奏感が加わる、という説明がなされるのは納得しやすい。
一方で、代表曲やシングルとして広く知られた曲名は、この情報からは特定しにくい。アルバム単位で流れを追う作品として受け取るのが自然だろう。
まとめ
『Still Dream』は、モナコのEdhelsが1988年に示したインストゥルメンタル・プログレの記録。Marc Ceccottiを中心としたギター主体の作り、フランスでの制作、そしてSteve Hackett系の手触りとフランス的なプログレ/フュージョン要素の組み合わせが、この作品の輪郭を作っている。80年代末のプログレ作品として見たとき、バンドの出自と音の方向性がわかりやすく出た一作といえる。
トラックリスト
- A1 – Capitaine Armoire (5:02)
- A2 – Butterflychild (3:35)
- A3 – Boarding Pass (4:46)
- A4 – Fée D’Hiver (1:07)
- A5 – October Dawns (6:15)
- B1 – Gael & Selena (1:52)
- B2 – Christie Feline Girl (4:21)
- B3 – Still Dream (4:23)
- B4 – Annibal’s Trip (4:38)
- B5 – A La Lisière Du Soleil (4:55)
- B6 – Twine (0:42)