El Alamo – Malos Pensamientos (1971)

El Alamo「Malos Pensamientos」について

El Alamoは、ペルーのリマで活動したサイケデリック/プログレッシブ・ロック・バンドで、活動時期は1970年から1972年までとされる。メンバーはRicardo Allison、Arturo Montenegro、Tino Pow Sang、Jaime Salinas、Luis Iturry。
「Malos Pensamientos」は1971年にペルーのDECIBELレーベルから出た作品で、2007年にイタリアで再発された盤が流通している。

作品の位置づけ

この作品は、El Alamoの活動期の中でも当時のペルー・ロックの空気をそのまま伝える一枚として位置づけられる。70年代初頭の南米ロックは、英米のサイケデリック・ロックやファンクの影響を受けながら、各地のローカルな感覚を強く残していた時期で、El Alamoもその文脈にあるバンドだと見られる。

リマ出身という背景も含めて、ペルーの同時代ロックを語るうえでは外せない存在のひとつだろう。国ごとのロックがまだ固まりきっていない時代の録音として、地域性と当時の流行が同じ盤の中に並ぶタイプの作品である。

サウンドの印象

ジャンル表記はRock、Latin、Funk / Soul、スタイルはPsychedelic Rock、Funk。こうしたクレジットどおり、ロックの骨格にラテン系のリズム感とファンク寄りの動きが重なる構成が想像しやすい。サイケデリック・ロックの作品としては、ギターやオルガンの使い方、曲の展開、演奏の間合いが聴きどころになりやすいタイプだろう。

実際に耳にすると、当時の南米盤らしい、演奏の勢いと素朴な録音感の組み合わせが印象に残ることが多い。英米の洗練されたプロダクションとは違い、バンドの手触りが前面に出やすい作品群の中に入る一枚、と言えそうだ。

オリジナル盤と再発盤

オリジナルは1971年にペルーでDECIBEL(LPND 1143)から発売された。今回の盤は2007年のイタリア盤で、オリジナル盤の再流通にあたる。再発盤としては、当時の南米ロックを海外で聴き直す流れの中に置かれるタイトルだ。

盤のリリース年が2007年でも、作品そのものは1971年のものとして扱うのが自然だろう。つまり、音源の時代は70年代初頭、流通の形は2007年盤という整理になる。

同時代の文脈

1971年前後のペルーや南米のロックでは、サイケデリック・ロックとファンク、ラテン的なリズムが混ざる例が少なくない。El Alamoもその流れの中にあり、同時代の英米ロックをなぞるだけではない、ローカルな色合いを持つ作品として見られる。

バンドの活動期間が短いこともあって、El Alamoはディスコグラフィーの量で語るタイプではない。むしろ、1枚ごとの記録性が強いグループとして捉えるのが合っている。

まとめ

「Malos Pensamientos」は、1971年のペルー産サイケデリック/プログレッシブ・ロックの一断面を伝える作品。ラテン、ファンク、ロックの要素が同居する盤として、El Alamoというバンドの時代性と地域性をそのまま残した一枚である。

トラックリスト

  • A1 – Candy (3:35)
  • A2 – Can You See Me (3:18)
  • A3 – Pusher Men (3:18)
  • A4 – Good Night (3:40)
  • A5 – Sweet My Woman (6:45)
  • B1 – Listen Me (5:10)
  • B2 – I Cry (3:14)
  • B3 – Borgoña (4:00)
  • B4 – Malos Pensamientos (6:08)

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2026.09.02
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