Galliard – Strange Pleasure (1970)

Galliard『Strange Pleasure』について

Galliardの『Strange Pleasure』は、1968年にバーミンガムで結成されたUKのプログレッシブ/ジャズ・ロック・バンドによる初期作品のひとつで、オリジナルは1970年に発表されたアルバムだ。Galliardは同年にDeramから2作を残しており、この『Strange Pleasure』はその1枚目にあたる。翌年には解散しているため、活動期間は短いが、70年代初頭の英国ロックの流れの中では、フォーク色とサイケデリックな感触を含んだ作品として位置づけられている。

作品の位置づけ

バンドのプロフィールを見ると、GalliardはBirmingham出身の進歩的なロック・バンドであり、ジャズ・ロック寄りの演奏感を持ちながら、メロディや曲調にはフォーク・ロック、サイケデリック・ロックの要素も見える。『Strange Pleasure』は、そうした複数の要素がまとまった初期の記録として捉えやすい。バンドの後続作『New Dawn』と並べて語られることが多いが、こちらはデビュー期の輪郭を示すアルバムという印象が強い。

盤の情報と再発について

ここで扱う盤は2007年リリースのヨーロッパ盤で、カバーには「Limited Edition of 500 Copies」とあり、シュリンクの黄色ステッカーには「TPT 245, 180 gram virgin vinyl」と記載されている。オリジナルの1970年盤とは発売時期が異なる再発盤で、コレクション用途の仕様を持つ一枚だ。ジャケット裏面には、メンバー表記のLes Podrazaの名前が消され、ニックネームのBeppaが書き込まれている。こうした細部は、資料性のある再発盤らしい特徴と言える。

バンドの文脈

Galliardは、同時代の英国のプログレッシブ・ロックやジャズ・ロックの周辺にいるバンドとして見ておくとわかりやすい。バーミンガムという土地柄も含め、ロンドン中心ではないローカルな英国ロックの流れの中で成立したグループだ。プログレッシブな構成感と、フォーク寄りの語り口、サイケデリックな色合いが同居するタイプの作品として、70年前後の英国ロック史をたどるときに名前が挙がる存在だ。

収録曲について

この作品の中で広く知られた代表曲が定番化している、というタイプではない。少なくともGalliardは、シングル・ヒットで知られるバンドというより、アルバム単位で語られるグループだ。作品を通して聴くと、曲ごとの展開や演奏の組み立てにバンドの個性が出るタイプのアルバムと言える。

まとめ

『Strange Pleasure』は、Galliardの活動初期を示す1970年作であり、バーミンガム発の英国ロックとしての輪郭を持ったアルバムだ。フォーク・ロック、サイケデリック・ロック、ジャズ・ロックの要素が同居する70年代初頭らしい空気をまといながら、短命だったバンドの足跡を伝える一枚として見ておきたい。

トラックリスト

  • A1 – Skillet (3:44)
  • A2 – A Modern Day Fairy Tale (3:15)
  • A3 – Pastorale (2:29)
  • A4 – I Wrapped Her In Ribbons (3:51)
  • A5 – Children Of The Sun (3:45)
  • B1 – Got To Make It (4:00)
  • B2 – Frog Galliard (3:22)
  • B3 – Blood (3:47)
  • B4 – Hear The Colours (3:47)
  • B5 – I Wanna Be Back Home (4:49)

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2026.07.07