The Icicle Works – Understanding Jane (1986)
The Icicle Works「Understanding Jane」
1980年にリヴァプールで結成されたUKバンド、The Icicle Worksによる1986年作が「Understanding Jane」だ。バンドは1983年の「Love is a Wonderful Colour」でUKチャート15位を記録していて、この曲が最大のヒットとして知られている。その流れの中で出た本作も、80年代UKロックの手触りを持つ一枚として位置づけられる。
作品の基本情報
- アーティスト: The Icicle Works
- タイトル: Understanding Jane
- オリジナルリリース年: 1986年
- リリース国: UK
- ジャンル: Rock
- スタイル: New Wave, Pop Rock
バンドの背景
The Icicle Worksは、Ian McNabbを中心とするUKグループ。メンバーにはZak Starkey、Richard Naiff、Chris Sharrock、Chris Layhe、Paul Burgess、Roy Corkill、Dave Baldwin、Mark Revell、Dave Greenの名前が並ぶ。リヴァプール出身という点も含め、同時代の英国バンドらしいメロディ重視のロックとして語られることが多い。
「Understanding Jane」が出た1986年は、バンドにとって初期の成功を経て次の段階へ進む時期にあたる。代表曲「Love is a Wonderful Colour」で知られる一方で、よりアルバム単位の聴き方が似合う時期の作品でもある。
音の印象
この作品は、ニュー・ウェイヴの輪郭とポップ・ロックの押し引きが見えやすいタイプの内容として受け取れる。ギターの前に出方、歌の通り方、リズムの整え方に、1980年代半ばのUKロックらしいまとまりがある。派手さだけで押すというより、曲の構造とメロディの運びで聴かせる方向性の一枚。
実際に聴くと、Ian McNabbのボーカルが曲の中心を保ち、バンド全体はその周囲をきっちり組み立てる印象が強い。シングル曲のような分かりやすいフックを持つ場面と、アルバム曲らしい落ち着いた展開が同居するタイプの作品に見える。
収録曲とクレジット
レーベル表記にあるA1、B1はChappell Music Ltd.、B2はWarner Bros. Music。Matrix / Runouts はエッチング表記となっている。盤面上の製造情報は、当時のUK盤らしい実務的な仕様だ。
同時代とのつながり
80年代UKのニュー・ウェイヴ/ポップ・ロックの文脈では、The Icicle Worksはメロディとバンド演奏のバランスが見えやすい存在だ。大きなチャートヒットで名前を広げたあとも、単発のヒットだけでは収まらないバンドとして見られてきたはずだ。
リヴァプール勢という点では、同じ街のバンド群と並べて語られることもあるが、The Icicle Worksはよりギター主体の手触りが強い。そこがグループの輪郭になっている。
まとめ
「Understanding Jane」は、The Icicle Worksの1986年時点の姿を追ううえで外しにくい作品だ。初期ヒットで知られるバンドの、その後の時期を示す一枚として見ておくと流れがつかみやすい。80年代UKロックの中で、メロディとバンド感の両方を持つ作品として記憶されやすい盤だろう。
トラックリスト
- A1 – Understanding Jane
- B1 – I Never Saw My Hometown ‘Til I Went Around The World
- B2 – Into The Mystic