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National Health – D.S. Al Coda (1982)

National Health『D.S. Al Coda』(1982)

National Healthは、イングランドのカンタベリーで1975年に結成されたプログレッシブ・ロック・バンドだ。カンタベリー・シーンらしい複雑な演奏と、ジャズ由来のフレーズを組み合わせた音楽で知られる。『D.S. Al Coda』は1982年にフランスで登場した作品で、バンドの活動末期にあたる時期の記録になる。

作品の位置づけ

National Healthは1981年に解散しているので、このアルバムはその終盤の流れを受けたものとして聴かれることが多い。録音は1981年10月から11月にかけてロンドンのMatrixで行われており、バンドの活動の締めくくりに近い時期の音が収められている。

メンバーには、John Greaves、Bill Bruford、Dave Stewart、Neil Murray、Pip Pyle、Amanda Parsons、Mont Campbell、John Mitchell、Alan Gowen、Phil Miller、Phil Leeといった名前が並ぶ。カンタベリー系、あるいは周辺の英国プログレ文脈を追っていると、よく見かける顔ぶれだ。National Healthというグループ自体が、演奏技術の高さとアンサンブルの細かさで語られやすい存在でもある。

音の印象

この作品は、ジャズ・ロックの流れを土台にしながら、曲の展開やリズムの切り替えが細かい。ロックの推進力だけで押し切るタイプではなく、各パートが絡み合う構成の妙が前に出る。Bill Brufordの参加もあって、リズム面の緊張感ははっきりしている。

National Healthの音は、同じカンタベリー系でも、Soft Machineの後期やHatfield and the North、あるいはDave Stewart周辺のプロジェクトと比較されることが多い。そうした中で『D.S. Al Coda』は、よりアンサンブル志向の強い一作として受け取られることがある。

ジャンルとスタイル

  • ジャンル: Jazz、Rock
  • スタイル: Art Rock、Jazz-Rock、Prog Rock

この並びどおり、即興性よりも作曲と編成の組み立てが目立つ内容だ。ジャズ・ロックの要素を含みつつ、プログレッシブ・ロックの複雑な構成が中心にある。

代表曲について

National Healthは、単独の大きなヒット曲で知られるバンドというより、アルバム単位で語られることが多い。『D.S. Al Coda』についても、曲単位の知名度より、作品全体の流れや演奏の密度で評価されやすいタイプの盤だ。

まとめ

『D.S. Al Coda』は、カンタベリー系プログレの文脈をそのまま引き継いだような、緻密な演奏とジャズ・ロックの要素が前面に出た作品だ。1981年の解散直前に録音され、1982年にフランスでリリースされたことで、バンドの終盤を記録した一枚として位置づけられる。

トラックリスト

  • A1 – Portrait Of A Shrinking Man (5:35)
  • A2 – TNTFX (3:11)
  • A3 – Black Hat (4:52)
  • A4 – I Feel A Night Coming On (6:38)
  • A5 – Arriving Twice (2:20)
  • B1 – Shining Water (8:50)
  • B2 – Tales Of A Damson Knight (1:55)
  • B3 – Flanagans People (7:31)
  • B4 – Toad Of Toad Hall (5:35)

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2026.07.03
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