Redd Holt Unlimited – Isaac, Isaac, Isaac. (1974)

Redd Holt Unlimited『Isaac, Isaac, Isaac.』について

『Isaac, Isaac, Isaac.』は、Redd Holt Unlimitedが1974年に発表したアルバムです。リーダーのRed Holtは、60年代のソウル・ジャズ系グループで知られたドラマーで、このユニットでもその流れを引き継いだ演奏を聴かせています。ジャズを土台にしながら、ファンク寄りのリズム感を前面に出した、1970年代前半らしい一枚です。

作品の位置づけ

Redd Holt Unlimitedは、Red Holtが1970年代に立ち上げたグループです。前身となる活動で培ったソウル・ジャズの感触を保ちながら、より強くグルーヴを意識したサウンドへ寄せている点が、このプロジェクトの特徴といえるでしょう。『Isaac, Isaac, Isaac.』も、その路線をはっきり示す作品として位置づけられます。

1974年という時期は、ジャズ・ファンクが広く定着していった時代です。シンコペーションの効いたドラム、反復するリフ、電気楽器を含むバンドの推進力など、同時代のジャズ・ファンク作品に通じる要素がこの作品にも見えます。Red Holtのようなドラマー主導のグループでは、リズムの組み立てそのものが音楽の核になっている点がわかりやすいです。

聴きどころ

このアルバムでは、派手な技巧を前に出すというより、バンド全体で一定のグルーヴを維持しながら展開していくつくりが印象的です。ドラムを中心に据えた演奏の流れ、ソウル寄りのフレーズ、ジャズの即興性が同居するタイプの作品といえます。耳に残るのは、曲全体を引っ張るリズムの粘りと、短いフレーズを重ねていく構成のわかりやすさです。

実際に聴くと、1970年代のジャズ・ファンクに共通する、演奏の熱量とダンスミュージック的な推進力の両方が感じられます。いわゆる“聴かせるジャズ”というより、身体感覚に近いところで進んでいくタイプの一枚、という印象になりやすいです。

同時代の文脈

同じ時代のジャズ・ファンクには、ソウル・ジャズを土台にしてファンクへ寄せていく流れがありました。Redd Holt Unlimitedも、その中にあるグループです。Red Holtが以前から持っていたソウル・ジャズの感覚を残しつつ、1974年らしいリズムの強さへつないでいる点が、この作品の見どころでしょう。

この時期の作品は、ジャズの即興性とファンクの反復性のあいだを行き来するものが多く、Redd Holt Unlimitedもその文脈で理解しやすいです。ドラマーが中心に立つことで、曲の推進力がはっきり出るのも、この手の作品ならではです。

まとめ

『Isaac, Isaac, Isaac.』は、Redd Holt Unlimitedの1974年作として、ソウル・ジャズからジャズ・ファンクへ向かう流れをそのまま映したアルバムです。Red Holtのドラミングを軸に、グルーヴ重視の演奏を聴かせる一枚。1970年代前半のジャズ・ファンクの空気を知るうえでも、わかりやすい位置にある作品です。

トラックリスト

  • A1 – Introduction: Isaac, Isaac, Isaac (3:35)
  • A2 – Listen To The Drums (3:45)
  • A3 – Love Story (6:12)
  • A4 – Let The Spirit In (4:33)
  • B1 – Flo (5:30)
  • B2 – Slow Funk (3:30)
  • B3 – Two People In Love (5:42)
  • B4 – Takers (3:35)

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2026.07.15
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