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Mike Oldfield – Mike & Sally Oldfield – Pekka Pohjola (1977)

Mike Oldfield名義で流通したPekka Pohjola作品の一枚

このレコードは、フィンランドのベーシスト/作曲家Pekka Pohjolaの1977年作を、1981年にドイツおよびベネルクス向けに出した盤だ。作品そのものはPekka Pohjola名義で1977年に初出しており、この盤ではMike Oldfieldの名前が前面に出ている点が大きな特徴になっている。

背景には、Mike Oldfieldがこの作品のプロデュースに関わっていたことがある。Oldfieldは1970年代後半当時すでに大きな知名度を持っていて、その名前の強さが再発時の表記にも反映された形だ。結果として、後年の流通盤では「Mike & Sally Oldfield – Pekka Pohjola」のように、実際の主役とは異なる見え方で出回ることがあった。

作品の位置づけ

Pekka Pohjolaのアルバムの中でも、Mike Oldfieldとの接点がはっきりした一作として知られる。録音は1976年11月22日から12月5日まで、イギリスのThrougham Sladで行われ、一部のみストックホルムのMarcus Musicで録音されている。Pohjolaの音楽に、Oldfield周辺の70年代英国プログレらしい制作感が重なった盤、と見ると流れがつかみやすい。

この時代のMike Oldfieldは、Tubular Bellsの成功後で、作曲家・マルチ奏者としての評価が固まっていた時期。そんな人物がプロデュースに入ったことで、ジャズ寄りの演奏とロックの構成感が同居する、やや特殊な立ち位置の作品になっている。

音の印象

この盤はジャンル表記としてはJazz、Rock、Prog Rock、Jazz-Rock、Fusionにまたがるが、内容もそのあたりの境界を行き来するタイプだ。ベース主体のフレーズ運びが軸にありつつ、楽曲の展開にはプログレ的な組み立てが見える。派手さよりも、演奏の組み合わせと流れで聴かせるタイプの一枚。

Mike Oldfield本人の代表曲のような明確なヒット曲が入っている作品ではないが、制作面のつながりを通してOldfieldの名前と結びついて語られやすい。とくに1970年代後半のOldfield作品群と並べると、同じ時代の空気、つまり英国プログレの延長線上にある洗練された録音感が感じ取れる。

再発盤としての特徴

この1981年のドイツ/ベネルクス盤では、原題や曲名が英語化・翻訳されている。さらに、アーティスト名の扱いも変えられていて、Mike Oldfieldの知名度を使った表記になっているのが特徴だ。レーベルはHappy Bird。オリジナル1977年盤とは、タイトルやジャケット、表記面で印象がかなり異なる。

収録曲B1bの表記はラベル上で「Comforth with A. Stranger」と誤記されている。こうした細かな違いも、再発盤を追う面白さの一つになっている。

まとめ

このレコードは、Pekka Pohjolaの1977年作品を軸にしながら、Mike Oldfieldとの関係性によって別の顔を持たされた盤だ。内容はジャズ・ロック/フュージョン寄りの演奏作品で、70年代後半のヨーロッパ圏プログレの文脈に置くと見えやすい。作品名よりもまず名前の並びで目を引く盤だが、実際にはPohjolaのアルバムとして聴くと、その輪郭がはっきりする一枚である。

トラックリスト

  • A1 – The Sighted Light (5:05)
  • A2 – Hands Calming The Water (4:34)
  • A3 – Mathematical Air Display (7:27)
  • The Consequences Of Indecisions
  • B2 – False Start (1:53)

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2026.08.03
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