Various – The Harvest Bag (1971)

The Harvest Bag / Various (1971)

1971年にUKで出たHarvestレーベルのサンプラー盤で、レーベル・コンピレーションとしての性格がはっきりした1枚です。ロックを軸にしながら、ブルース・ロック、カントリー・ロック、ジャズ・ロック、プログレッシブ・ロックまでを一通り見渡せる内容になっていて、当時のHarvestの幅をそのまま切り取ったような作品です。

作品の位置づけ

Harvestは1971年11月にこうしたサンプラーを送り出していて、レーベルの色をまとめて示す役割が強い盤です。個別のアーティスト作品ではなく、複数の録音を通して当時のレーベルの方向性を伝える内容で、UKロックの流れの中にあるHarvestの立ち位置が見えやすい構成です。

特にこの盤は、Electric Light Orchestraの初出音源を収録していることで知られています。ELOの初期記録に触れられる点は、このレコードの大きな特徴です。

収録内容の印象

曲単位で見ると、ブルース寄りの粘り、カントリー・ロックの素朴な運び、ジャズ・ロックのリズム処理、プログレッシブ・ロックの展開感といった要素が、1枚の中で切り替わっていく構成です。レーベル・コンピレーションらしく、ひとつの作品世界を通して聴かせるというより、当時のHarvestが抱えていた音の輪郭を並べて示す内容といえる盤です。

こうしたサンプラー盤は、個々の曲の代表性よりも「その時点で何が起きていたか」を伝える資料性が前面に出やすいですが、この盤もそのタイプです。1971年のUKロックを、レーベル単位で俯瞰する入口のような位置にある作品です。

時代背景

1971年のUKロックは、ブルースの土台を残しながら、カントリーやジャズ、プログレの要素を取り込んでいく時期でした。Harvestはその流れを受け止めるレーベルのひとつで、このサンプラーにはその動きがまとまって表れています。Pink Floyd周辺で知られるレーベルという印象だけでは収まらない、もう少し広い音楽性の広がりが見える内容です。

まとめ

The Harvest Bagは、1971年のUK Harvestレーベルを一望できるサンプラー盤です。ロックを基盤に、複数のスタイルを横断する当時の空気感がそのまま入っていて、さらにElectric Light Orchestraの初出音源を含む点でも記録性の高い1枚です。作品単体というより、レーベルの断面を残したコンピレーションとして捉えると、その性格がつかみやすい盤です。

トラックリスト

  • A1 – Laughed At The Judge
  • A2 – River Woman
  • A3 – Queen Of The Hours
  • A4 – Shoot Her If She Runs
  • A5 – After The Day
  • B1 – Call Me A Liar
  • B2 – Ain’t Gonna Do You No Harm
  • B3 – Living Here Alone
  • B4 – Ella James
  • B5 – The City – Part 1 (The Ghetto)

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2026.06.16