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Dave Stewart & Barbara Gaskin – Broken Records – The Singles (1987)

Dave Stewart & Barbara Gaskin『Broken Records – The Singles』について

『Broken Records – The Singles』は、Dave StewartとBarbara Gaskinによるシングル集で、1987年の作品だ。日本盤は同年にMIDI Inc.からリリースされている。タイトルどおり、ふたりが発表してきたシングル曲をまとめた内容で、Dave Stewart & Barbara Gaskinというユニットの活動を短い曲の連なりで追える1枚になっている。

アーティスト名のDave Stewartは、同名異人が複数いる中で、Barbara Gaskinとのデュオとして知られるほうだ。1970年代の実験色のある活動を経て、1980年代に入るとシンセポップ寄りのサウンドでポップな楽曲を展開していく流れがある。Barbara Gaskinの透明感のある歌声と、Dave Stewartの鍵盤主体のアレンジが組み合わさることで、電子音中心でありながら歌ものとしての輪郭がはっきりしているのがこのユニットの特徴といえる。

作品の位置づけ

このコンピレーションは、アルバムというより「代表的なシングルをまとめた記録」に近い。1980年代前半から中盤にかけての活動を見通すうえで、入口になりやすい構成だ。ふたりの名前を知っていても、どの曲がシングルとして外に出ていたのかを一覧できる形なので、活動の流れをつかみやすい。

特に1981年の「It’s My Party」は、このデュオの代表曲として広く知られている。レスリー・ゴアのヒット曲のカバーとして発表され、Barbara Gaskinのボーカルと、硬質すぎないシンセポップの編成が印象に残る1曲だ。こうした既成曲の扱いと、オリジナル曲を行き来するところも、このユニットの面白さになっている。

サウンドの印象

サウンドは、1980年代のシンセポップの文脈に置けるものだ。打ち込みやシンセの音色が前に出る一方で、メロディはきちんと歌として立っている。電子音楽的な処理が主役になりすぎず、ポップソングとしての分かりやすさが残る作り。派手な装飾よりも、曲の骨格を見せるタイプのアレンジだ。

同時代の英国シンセポップを思い浮かべると、派手なイメージ戦略で押すタイプというより、曲の構造や声の置き方で聴かせる側に近い。Depeche ModeやPet Shop Boysのような大きな波と同じ時代感を持ちながら、Dave Stewart & Barbara Gaskinは、より室内的で、鍵盤中心の組み立てが印象に残る。

日本盤としての見どころ

この日本盤には帯、印刷インナー、インサートが付属している。1980年代の国内盤らしい丁寧なパッケージで、当時の洋楽シングル集を日本で聴くための作り込みが感じられる。MIDI Inc.からのリリースで、1987年の日本市場に向けてまとまった形で出されたことが分かる。

オリジナルの1987年作品として見ても、シングル集という形式は、ユニットの活動を凝縮して伝える役割が強い。アルバム単位の起伏とは少し違い、曲ごとのキャラクターを順に聴ける構成になっている点が、このタイトルの読みどころだ。

まとめ

『Broken Records – The Singles』は、Dave Stewart & Barbara Gaskinの1980年代のシングル曲をまとめたコンピレーションだ。シンセポップ、ポップ、電子音楽の要素を持ちながら、Barbara Gaskinの歌とDave Stewartの鍵盤アレンジが前に出る、ふたりの持ち味が分かりやすい内容。代表曲「It’s My Party」を含め、デュオの歩みを短く整理して確認できる1枚として位置づけられる。

トラックリスト

  • A Sides
  • A1 – I’m In A Different World (3:53)
  • A2 – Leipzig (4:09)
  • A3 – It’s My Party (3:47)
  • A4 – Johnny Rocco (3:13)
  • A5 – Siamese Cat Song (3:53)
  • A6 – Busy Doing Nothing (4:23)
  • B Sides
  • B1 – Rich For A Day (4:21)
  • B2 – Waiting In The Wings (3:47)
  • B3 – The Emperor’s New Guitar (4:15)
  • B4 – The Hamburger Song (3:12)
  • B5 – Henry And James (3:32)
  • B6 – The World Spins So Slow (4:13)
2026.08.31
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