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Various – Nuggets Volume Four: Pop Part Two (1984)

Various『Nuggets Volume Four: Pop Part Two』(1984)

『Nuggets』シリーズの第4弾にあたるコンピレーションで、1984年にRhino RecordsからUS盤としてリリースされた1枚です。タイトルどおり、60年代のポップ・サイドを中心にした選曲で、ガレージ・ロックやサイケデリック・ロックの文脈にある楽曲を、コンパイル作品としてまとめた内容になっています。Various名義の作品なので、単独アーティストのアルバムというより、時代の空気を切り取った編集盤として捉えるのが自然です。

作品の位置づけ

『Nuggets』は、単なる懐古的なベスト盤ではなく、60年代のアメリカン・ロックの周縁にあった音源を掘り起こして提示するシリーズとして知られています。この第4巻『Pop Part Two』も、その流れの中にある編集盤で、ポップ・ロックの形式の中に、当時の録音やアレンジの癖がはっきり出ている曲が並びます。Rhinoがこうした再評価を積極的に進めていた時期の代表的なタイトルのひとつと言える内容です。

収録内容とクレジット

ライナーノートの記載によると、本作にはオリジナル・テープが失われていた曲もあり、可能な範囲で最良の元盤から再構成して収録したとされています。この点は、80年代のコンピレーションらしい実務的な特徴で、単に曲を並べるだけでなく、資料盤としての性格も強い1枚です。

  • A1、A5はA&M Recordsからのライセンス
  • A2はCapitol Recordsの提供
  • A3はLaurie Recordsからのライセンス
  • A4はEverest Recordsの提供
  • A6はAVI Recordsからのライセンス
  • B1はFour Star Recordsからのライセンス

Special Thanksには、Jac Holzman、Lenny Kaye、Fred Patterson、Flo & Eddie、Sandy Benjamin、Greg Shaw、Bill Inglotの名が並びます。60年代の掘り起こしと再評価に関わった人物が多く、編集盤としての背景が見えやすい構成です。

音の印象

実際に聴くと、いわゆる“ヒット曲集”というより、当時のラジオやシングル盤の感触をそのまま束ねたようなまとまりがあるタイプです。曲ごとに録音の質感が違い、モノラルっぽい密度の高い音像や、軽い歪みを含んだギター、前に出るコーラスなど、60年代ポップの録音様式がそのまま残っています。編集盤なのでアルバムとしての統一感より、1曲ごとの個性が立つ作りです。

また、オリジナル・テープを失った楽曲の再構成があるため、音の揃い方にはばらつきが出やすい盤でもあります。ただ、その差異も含めて資料性の高いコンピレーションとして成立している印象です。

同時代・ジャンルとの関係

この種の編集盤は、60年代のガレージ・ロックやサイケデリック・ロックの再評価が進んだ80年代の空気とつながっています。『Nuggets』シリーズは、後のネオ・ガレージやインディ・ロックの文脈でも参照されやすく、The Monkees、The Sonics、Paul Revere & the Raiders、The Standellsのような“60年代のポップ/ロックの側面”を見直す流れの中に置けるタイトルです。

盤の特徴

1984年のUS盤は、イエロー・ラベル仕様で、Rhino Recordsの住所表記が入っています。プラスチック製のRhino Records社内袋が付属し、袋はカナダ印刷となっています。こうした仕様は、当時のRhinoのコンピレーション盤によく見られる実用的なつくりです。

まとめ

『Nuggets Volume Four: Pop Part Two』は、60年代ポップ・ロックのシングル文化を、80年代の編集盤として再提示した作品です。単発の名盤というより、シリーズの中で資料性と聴きどころを両立させた1枚。ヒット曲の再配置というより、当時の音の手触りや録音の違いを追う楽しみが前に出る内容です。

トラックリスト

  • A1 – Live
  • A2 – Lost In My World
  • A3 – Baby Let’s Wait
  • A4 – We Can’t Go On This Way
  • A5 – She Sleeps Alone
  • A6 – Put The Clock Back On The Wall
  • A7 – Falling Sugar
  • B1 – One Track Mind
  • B2 – She’s The One
  • B3 – All Night Long
  • B4 – Follow Me
  • B5 – 1, 2, 3 And I Fell
  • B6 – Without Her
  • B7 – Yellow Balloon

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2026.09.09
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