Tangle Edge – In Search Of A New Dawn • The Psychological Perspective Of Tangle Edge (1989)
Tangle Edge『In Search Of A New Dawn • The Psychological Perspective Of Tangle Edge』について
ノルウェーのTangle Edgeが1989年に発表した作品。タイトルからも伝わる通り、バンドの個性を前面に出したアルバムで、サイケデリック・ロックとプログレッシブ・ロックの要素を軸にした内容として知られている。録音は1985年12月から1988年8月にかけて、NarvikのMushroom Studiosで断続的に行われ、ミックスはKjell Martnes Studiosで1986年、1987年、1988年にわたって進められている。制作期間の長さそのものが、この作品の成り立ちをよく示している。
作品の位置づけ
Tangle Edgeは1980年ごろにRonald NygårdとHasse Horrigmoeによって結成されたバンドで、この1989年作は初期活動の流れのなかで出た重要なリリースと見られる。以後もアルバムを重ね、イングランド、ロシア、イタリア、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーでツアーを行っている。バンドのディスコグラフィーをたどるうえで、この作品は出発点のひとつとして扱われる盤。
メンバーにはRonald Nygård、Hasse Horrigmoeに加え、Tom Steinberg、Kjell Oluf Johansen、Svein Hugo Bergvik、Rune Forselv、Lars Forselvが名を連ねる。編成の厚みがそのまま音の層に反映されるタイプの作品として受け取られている。
レコードとしての特徴
1989年盤は初回プレスでピンク・ラベル仕様。ゲートフォールド・スリーブで、A4サイズのインサートも付属する。盤の表記では、スリーブとB面ラベルに℗&© 1989のクレジットが入っている。ランアウトの刻印も確認でき、MLのみエッチング、Åは横向きにスタンプされている。
録音と制作の流れ
録音は一度きりのセッションではなく、数年にわたって少しずつ進められている。1985年末から1988年夏までの断続的なレコーディング、そして1986年・1987年・1988年のミックス作業という流れで、完成までに時間をかけた作品だとわかる。こうした作り方は、プログレッシブ・ロック系の作品で見られることがあるが、この盤でもその制作姿勢が記録から読み取れる。
ジャンル文脈
ジャンル表記はRock、スタイルはPsychedelic RockとProg Rock。北欧のロック作品として見ると、演奏の構成力や長尺の展開を重視する流れの中に置ける内容だと考えられる。Tangle Edgeは同時代のプログレッシブ・ロック・バンド群と並べて語られることがあり、サイケデリックな感触と組曲的な進行を両立させるタイプの作品として扱われることが多い。
聴きどころとして語られやすい点
この作品については、タイトル曲相当のまとまりと、アルバム全体を通した構成が注目されやすい。派手なシングルヒットで押すタイプというより、曲順を通して世界を組み立てる作り。曲ごとの切れ味よりも、パートのつながりや展開の積み重ねに目が向くアルバムだと受け取られている。
まとめ
『In Search Of A New Dawn • The Psychological Perspective Of Tangle Edge』は、1989年のノルウェー産プログレッシブ・ロック作品として、Tangle Edgeの初期像を示す一枚。長い制作期間、ゲートフォールド仕様、インサート付きの初回盤といった物理面も含めて、作品の輪郭がはっきりしたレコードだと言える。
トラックリスト
- A1 – Isis At The Invisible Frontispiece (2:02)
- A2 – Caesar’s Integrated Flaw (4:40)
- A3 – Nephthys (4:23)
- A4 – A Secret Inside Clopedia (7:17)
- A5 – The Approaching Triptykhon Sunset (3:42)
- B1 – The Centipede’s Tune (5:35)
- B2 – Later Than The Pinworm-Era (2:52)
- B3 – Mushy Shadows From A Lost Caravan (2:10)
- B4 – Solorgy (14:56)