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Starcastle – Fountains Of Light (1977)

Starcastle『Fountains Of Light』(1977)

アメリカ・イリノイ州シャンペーン出身のプログレッシブ・ロック・バンド、Starcastleが1977年に発表した2作目のアルバム。バンドは1969年にPegasus名義で始まり、その後Mad John Feverを経てStarcastleへ改名した経緯を持つ。デビュー作『Starcastle』に続いて出された本作は、同年の『Citadel』と並び、バンドの初期活動を代表する時期の作品になっている。

作品の位置づけ

Starcastleは、活動初期からYesとの比較で語られることが多いバンドとして知られる。本作『Fountains Of Light』もその文脈に置かれやすい作品で、演奏の組み立てやコーラスの処理、キーボードの使い方に、当時の英プログレを意識した作りが見える。とはいえ、バンド自身はアメリカの地方都市から出てきたグループで、英国勢とは違う土台を持つところが興味深い。

1976年のデビュー盤で一定の評価を得たあとに出た本作は、Starcastleにとって初期の到達点のひとつとして扱われることが多い。後年の『Real to Reel』(1978)がよりメインストリーム寄りとされるのに対し、本作は比較的プログレッシブ・ロック色が前面に出た時期の記録と見られる。

収録曲と内容

レコードのラベルには各曲の再生時間が印字され、インナー・スリーブには歌詞が掲載されている。曲構成の面では、長めの展開や複数パートの組み替えが目立つタイプの作品で、当時のプログレッシブ・ロックらしい手触りがある。全体として、リフ、コーラス、キーボードの層を重ねながら進む作り。

代表曲としては、タイトル曲の「Fountains Of Light」がアルバムを象徴する存在として挙げられやすい。バンド名義の楽曲として記憶されることが多く、Starcastleの初期像をつかむ入口になっている。

演奏とメンバー

クレジットされているメンバーは、Matthew Stewart、Terry Luttrell、Gary Strater、Herb Schildt、Stephen Hagler、Stephen Tassler、Al Stewart。ギター、ベース、ドラム、キーボード、ボーカルがそれぞれ役割を分担し、アンサンブル重視の組み立てになっている。とくにキーボードの存在感とボーカルのハーモニーが、この時期のStarcastleを特徴づける要素になっている。

同時代の文脈

1977年は、英米のプログレッシブ・ロックがすでに拡張と変化の段階に入っていた時期。Starcastleのようなアメリカのバンドは、英国の有名グループと並べて語られることが多かったが、米国のロック市場の中で独自に活動していた。そうした中での『Fountains Of Light』は、アメリカ産プログレのひとつの具体例として見ておきたい作品。

盤について

この1977年のUS盤には、プロモーション用として金色のスタンプが入った個体もあるとされる。オリジナル盤としての初出年は1977年で、同年のリリースとして扱われる。歌詞付きインナー・スリーブの存在も含め、当時のLPとしての体裁が確認できる。

まとめ

『Fountains Of Light』は、Starcastleの初期ディスコグラフィーの中でも、バンドがプログレッシブ・ロックの枠組みでどこまで整理されたサウンドを作っていたかが見える作品。Yesを連想させると言われがちな一方で、アメリカのバンドとしての出自と、70年代後半の空気の中で鳴っていることがわかるアルバムでもある。

トラックリスト

  • A1 – Fountains (10:25)
  • A2 – Dawning Of The Day (3:46)
  • A3 – Silver Winds (4:57)
  • B1 – True To The Light (6:27)
  • B2 – Portraits (5:03)
  • B3 – Diamond Song (Deep Is The Light) (5:36)

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2026.09.23
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