Sage And Seer – Sage And Seer (1969)
Sage And Seer『Sage And Seer』について
Sage And Seerは、デンバーを拠点に活動した短命のフォーク・ポップ/サイケデリック・デュオ。メンバーはDavid ReaとDon Beckmannの2人で、1969年に同名作を残している。今回の盤は2021年リリースのスペイン盤で、オリジナル期の録音をまとめた再発盤として位置づけられる。
録音はJackson Sound Productionsで行われており、収録曲に加えてA7とB7には当時のシングルからのボーナストラックが入る。500枚限定。4ページのインサートには写真とバンドの経歴が掲載され、小さなポスターに歌詞を収めた仕様になっている。
作品の輪郭
クレジット上のジャンルはRock、Pop、スタイルはFolk Rock、Psychedelic Rock、Pop Rock。いわゆる大編成のロックというより、2人組ならではのまとまりで聴かせるタイプの作品として捉えやすい。1960年代後半のアメリカ西部圏で生まれたフォーク寄りのポップ・サイケの流れに置くと、時代感がつかみやすい。
同時代の文脈で見ると、フォークの語り口にポップなメロディ、そこへサイケデリック・ロックの色合いを重ねた作りで、当時のアンダーグラウンド寄りの作品群とも接点がある。派手なヒット曲で知られるタイプではなく、作品全体のまとまりや曲調の移り変わりで聴かれる一枚といえる。
再発盤としての特徴
2021年盤は、オリジナル1969年盤の内容に加えて、シングル由来のボーナストラックを収録している点が大きい。さらに、写真や歴史をまとめたインサート、歌詞入りの小型ポスターが付属するため、作品そのものだけでなく、当時のバンドの記録を補う資料性もある。
オリジナル盤をそのまま追うというより、関連音源と解説資料を足して全体像を見せる再発盤、という印象。短命デュオの足跡をたどるうえで、まとまった形で手に取りやすい仕様になっている。
この作品で押さえたい点
- アーティストはデンバー拠点の短命デュオ、Sage And Seer
- オリジナルは1969年作
- 2021年にスペインで再発
- 録音はJackson Sound Productions
- 2人組のフォーク寄りポップ/サイケ色のある作品
- シングル音源のボーナストラック入り
- 写真、バンド史、歌詞付きの付属物あり
1960年代末のフォーク・ロックやポップ・サイケの周辺を追うときに、名前を覚えておきたい一枚。作品単体というより、デンバーのローカルな流れや、当時のシングル音源まで含めて眺めると輪郭が見えやすいタイトルだ。
トラックリスト
- A1 – Pictures Through A Sunday Afternoon
- A2 – She Died Again
- A3 – Candle
- A4 – I’ve Cried
- A5 – Time Has Come Between Us
- A6 – Be Still When You Cry
- A7 – Calling
- B1 – Clarissa
- B2 – I Want You To Know
- B3 – All Those Yesterdays
- B4 – No
- B5 – Blue, Blue And Blue
- B6 – Farewell, St. John
- B7 – I Can’t Take You Home