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Affinity – Affinity (1970)

Affinity『Affinity』について

Affinityの『Affinity』は、1970年にオリジナルが発表された、バンド唯一の公式スタジオ・アルバムだ。UKのジャズ・ロック・グループとしてVertigo Recordsと結びついた彼らの出発点であり、後年のプログレッシブ・ロックやアート・ロックの流れの中でも参照される作品になっている。

ここで取り上げるのは、2000年にAkarma Recordsから出たイタリア盤。180グラムのLPで、シングル・スリーヴ仕様。別にゲートフォールド仕様も存在したようだ。オリジナルは1970年のVertigo Records盤で、再発盤としてはその時代の空気を追う形で手に取られることが多いタイトルだろう。

作品の位置づけ

Affinityは、Mo Foster、Lynton Naiff、Linda Hoyle、Grant Serpell、Mike Jopp、Vivienne McAuliffe、Dave Wattsといったメンバーで知られる。中でもこのアルバムは、バンドにとって唯一の正式なスタジオ・アルバムという位置づけ。録音はTrident StudiosとIsland Studiosで1968年から1970年にかけて行われ、John Anthonyがプロデュースを担当している。

ジャズの感触を残しながらロックの編成で進む点が、この作品の核にある。Vertigo系の初期プログレ文脈に置かれることが多く、同時代のUKプログレ、あるいはジャズ・ロックの流れの中で語られることが多い一枚だ。

アルバムの内容

収録曲の中では、(A)3の「I wonder if I care as much」が確認できる。盤では「I wonder if I’ll care as much」と誤記されているが、正しい表記は「I wonder if I care as much」。こうした細部も、再発盤やコレクター視点ではチェックされやすいポイントになる。

曲全体は、Linda Hoyleのヴォーカルを軸に、オルガンやギター、リズム隊がしっかり噛み合う構成。ジャズ寄りのコード感と、ロックとしての推進力が同居している。派手なヒット曲で押すタイプではなく、アルバム全体で流れを聴かせるタイプの作品だ。

同時代との関係

この時期のUKでは、ジャズの要素を取り込んだロックが少しずつ存在感を増していた。Affinityもそのライン上にあり、Vertigoレーベルの諸作を思わせるアートワークや、演奏のまとまりが印象に残る。比較対象としては、同時代のプログレ・ロック、ジャズ・ロック系の英国バンドが挙がることが多いが、Affinityは女性ヴォーカルを前面に出した点でも耳を引く。

オリジナル盤と2000年盤

2000年のAkarma盤は、1970年のオリジナル作品をLPで再提示したもの。180グラム盤という仕様で、ジャケットはシングル・スリーヴ。オリジナルのVertigo盤が当時の初出である一方、こちらは再発盤として流通したものになる。収録内容はアルバム本編を軸にした形で、作品そのものを現在のフォーマットで触れ直せる内容だ。

まとめ

『Affinity』は、Affinityにとって唯一の公式スタジオ・アルバムであり、1970年前後のUKジャズ・ロック/プログレ文脈をそのまま封じ込めたような一枚だ。TridentとIslandでの録音、John Anthonyのプロデュース、Marcus Keefによるカバー・デザインといった要素も含めて、Vertigo期の空気感をよく伝えている。作品単体で見ても、バンドの短い歴史を考えるうえでも、重要な位置にあるアルバムだ。

トラックリスト

  • A1 – I Am And So Are You (3:31)
  • A2 – Night Flight (7:15)
  • A3 – I Wonder If I Care As Much (3:20)
  • A4 – Mr. Joy (5:02)
  • Bonus Track
  • A5 – Eli’s Coming (Bonus Track) (3:26)
  • B1 – Three Sisters (4:57)
  • B2 – Coconut Grove (2:35)
  • B3 – All Along The Watchtower (11:36)
  • Bonus Track
  • B4 – United States Of Mind (2:44)

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2026.10.18
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