Argent – Circus (1975)
Argent『Circus』について
『Circus』は、イギリスのロック・バンド、Argentが1975年に発表したアルバムである。Argentは、元The Zombiesのキーボーディスト、Rod Argentを中心に1969年にロンドンで結成されたバンドで、鍵盤を軸にした演奏と、ロック色の強い構成で知られている。
この時期のメンバーは、Rod Argent、Russ Ballard、Jim Rodford、Bob Henritに加え、John VerityとJohn Grimaldiも参加している。バンドの中でも編成の動きが見られる時期で、クレジットからも複数のギタリストが関わっていることがわかる。
作品の位置づけ
Argentは、デビュー以降、オルガンやピアノを前面に出したサウンドと、曲構成の緩急で注目されてきた。『Circus』も、その流れの中にある作品で、グループの後期にあたる1975年のアルバムとして位置づけられる。
同時代の文脈で見ると、1970年代中盤の英国ロック/プログレ系バンドが、長尺の展開だけでなく、曲のまとまりやメロディを重視していく流れの中にある。Argentもその周辺に置いて語られることが多く、CamelやYesのような大編成のプログレとは少し違い、よりソング志向のロックとして捉えられることが多い。
内容と聴きどころ
収録曲の詳細まではここでは触れないが、Argentの作品らしく、Rod Argentの鍵盤とRuss Ballardのギター/ヴォーカルが軸になる構成が想像しやすいアルバムである。バンドの初期から続く、ロックの推進力と、鍵盤の存在感の両立がこの作品でも重要な要素といえる。
Argentの代表曲としては、一般に「Hold Your Head Up」がよく知られている。『Circus』はその大ヒット曲を持つ時期の代表作とは少し異なるが、バンドの後期カタログを追ううえでは外せない一枚に位置づけられる。
オリジナル盤の仕様
このUS盤は1975年リリース。マット仕上げのスリーブに、歌詞と写真入りの内袋が付属している。表記上はCBS Inc. / Epic Recordsによる製造で、当時のアメリカ盤らしいクレジットになっている。
ジャケットや内袋の仕様からも、1970年代中盤のレコードとしての作りが感じられる。オリジナル期の盤として、当時のレーベル表記やパッケージを確認できる点も資料として興味深い。
まとめ
『Circus』は、Argentというバンドの鍵盤主体のロック・サウンドと、1970年代中盤のバンド編成の動きが見える作品である。The Zombiesから続くRod Argentの流れ、Russ Ballardを含むソングライティングの強さ、そしてプログレ寄りの要素とハードなロック感が同居する、当時の英国ロック文脈の中で見ておきたいアルバムだ。
トラックリスト
- A1 – Circus (3:45)
- A2 – Highwire (9:05)
- A3 – Clown (5:50)
- B1 – Trapeze (8:48)
- B2 – Shine On Sunshine (4:02)
- B3 – The Ring (1:20)
- B4 – The Jester (3:35)