The Greatest Show On Earth – Horizons (1970)
The Greatest Show On Earth『Horizons』
1970年にUKで登場したThe Greatest Show On Earthの作品。ホーンを含む編成を前面に出したロック・バンドとして企画されたグループで、同時代のBlood, Sweat And TearsやChicagoを思わせる路線に、ブリティッシュ・ロックらしい硬さを重ねた存在として語られることが多い。
作品の輪郭
『Horizons』は、ブルース・ロック、サイケデリック・ロック、プログレッシブ・ロックの要素が交わる1枚。ホーン・アレンジが加わることで、ギター中心のロックよりも音の層が厚く、曲の展開にも余白がある。演奏は直線的に押し切るというより、リズムとホーンの受け答えを含めて組み立てられている印象だ。
サウンドの質感としては、70年代初頭のUKロックらしい乾いた手触りがありつつ、サイケデリックな色づけと、プログレ寄りの構成感が見える。重さだけで押すタイプではなく、曲ごとに編成の出入りがあるところがこのバンドの特徴になっている。
バンドの位置づけ
The Greatest Show On Earthは、Harvest Recordsがホーン・ロック・コンボを作る意図で組んだバンドとして知られる。Blood, Sweat And TearsやChicagoのようなアプローチを英国で展開したグループとして見ると、輪郭がつかみやすい。さらに、アルバム・カバーをHipgnosisが手がけている点も、この時代のHarvest作品らしいポイントだ。
メンバーにはNorman Watt-Roy、Garth Watt-Roy、Dick Hanson、Mike Deacon、Ron Prudenceらが並ぶ。編成の厚みがそのまま作品の音像につながっている印象で、ロック、ホーン、鍵盤がそれぞれ役割を持って動くタイプのアルバムだ。
同時代とのつながり
1970年前後のUKでは、ブルース・ロックの流れと、アメリカ由来のホーン・ロック、さらにプログレッシブ・ロックの伸長が並行していた。『Horizons』はその交差点に置ける作品で、単純なブラス・ロックでも、純粋なプログレでもない中間的な立ち位置にある。そうした点で、同時代の大編成ロックや、演奏力を軸にしたバンド群と比較されることがある。
ひとこと
『Horizons』は、The Greatest Show On Earthというバンドの狙いがはっきり出た作品。ホーンを含む編成、UKロックの硬さ、そして70年代初頭らしい構成感がまとまった1枚として見える。
トラックリスト
- A1 Sunflower Morning (4:59)
- A2 Angelina (4:07)
- A3 Skylight Man (4:34)
- A4 Day Of The Lady (4:12)
- A5 Real Cool World (4:52)
- B1 I Fought For Love (4:26)
- B2 Horizons (14:01)
- B3 Again & Again (4:02)