Bakerloo – Bakerloo (1969)
Bakerloo / Bakerloo
イングランドのヘヴィ・ブルース・ロック・トリオ、Bakerlooによる唯一のアルバム。オリジナルは1969年作で、ここで扱う盤は2011年リリースのもの。ブルース・ロックがハード・ロックへ接近していく時期の空気を、そのまま切り取ったような1枚だ。
バンドの位置づけ
Bakerlooは、1960年代後半に活動した短命のグループとして知られている。活動期間は長くないが、後のメンバーの動きまで含めると、英国ロック史の流れの中で名前が残る存在になっている。1枚だけ残されたアルバムという点も、この時期のバンドらしい記録性を持つ作品として見やすい。
サウンドの印象
中心にあるのは、ブルースを土台にしたギター・リフと、前へ出るリズム・セクション。Clem Clempsonのギターは、フレーズの輪郭がはっきりしていて、リズムの刻みとリードの切り替えが分かりやすい。Keith Bakerのドラム、Terry Pooleのベースが支える場面では、演奏の押し出しが前面に出る。録音も、同時代の英国ロックらしい生々しさを感じさせる質感。
ブルース・ロックとしては、当時のCreamやLed Zeppelin周辺と並べて語られることのある流れの中に置ける内容だが、Bakerlooはより直線的に演奏の勢いを聴かせる場面が目立つ。派手な装飾より、バンドのまとまりと演奏の熱量が軸になっている印象。
メンバーと編成
- Clem Clempson
- Keith Baker
- John Hinch
- Terry Poole
編成の核はギター、ベース、ドラムのトリオ構成。シンプルな形だからこそ、各パートの動きが見えやすい作品でもある。
まとめ
Bakerlooの唯一作として、このアルバムはバンドの輪郭をそのまま残した記録のような存在。1969年という時代の英国ブルース・ロックの流れ、そしてその先に続くハード寄りのロックへの接続点を感じさせる内容だ。2011年盤として手に取る場合も、まずはオリジナルの時代感を踏まえて聴くと、作品の性格がつかみやすい。
トラックリスト
- A1 Big Bear Ffolly (3:55)
- A2 Bring It On Home (4:19)
- A3 Drivin’ Bachwards (2:08)
- A4 Last Blues (7:07)
- A5 Gang Bang (6:16)
- B1 This Worried Feeling (7:06)
- B2 Son Of Moonshine (14:55)
- Bonus Track:
- B3 Once Upon A Time (3:40)