Birth Control – Titanic (1978)
Birth Control『Titanic』について
Birth Controlの『Titanic』は、1978年にドイツでリリースされたアルバム。Berlinで1966年に結成されたこのバンドは、German Rockの中でも長い活動歴を持つ存在として知られている。ハードロックを軸に、プログレッシブ・ロックの要素を織り込んだ作風で、1970年代後半の時点でもその輪郭がはっきりしている作品だ。
サウンドの印象
この時期のBirth Controlらしく、演奏はリズムの粘りと展開の多さが印象に残る。ギターを中心にした厚みのあるバンド・サウンドに、キーボードの色づけが加わり、曲によっては構成の切り替えも見せる。ハードロックの直進性と、Prog Rockらしい組み立ての両方が見える内容になっている。
音の質感は、派手に装飾するというより、バンド全体で押し出していくタイプ。ドラムとベースが前に出る場面もあり、重さと推進力のバランスが特徴的だ。時代的には、同郷の他のGerman Rock勢とも重なる部分があり、硬質なドライブ感や、楽曲の中での展開の作り方にその文脈が感じられる。
アーティストの中での位置づけ
Birth Controlは、1960年代後半から活動を続けてきたバンドで、1970年代にはGerman Rockの重要なグループのひとつとして認識されていく。『Titanic』は、そうした流れの中で出てきた1978年の作品で、バンドの持つハードな面と構成志向の両方を確認しやすい一枚といえる。
1970年代の終盤という時期を考えると、ハードロックがより明快な方向へ進む流れの中で、Birth Controlはプログレッシブな感覚を残しながら自分たちの形を保っている。単純なロック・アルバムというより、演奏の組み立てで聴かせるタイプの作品。
同時代の文脈
ドイツのロック・シーンでは、クラウトロック以後の流れの中で、より骨太なロックやプログレッシブな作曲を行うバンドがいくつも登場していた。Birth Controlもその中に置いて見ることができる。UKのハードロックやプログレと比べると、より直線的で、リズム面の押し出しが前面に出る印象もある。
その意味で『Titanic』は、German Rockの流れの中で、ハードロックとプログレの接点を示す作品として捉えやすい。派手な技巧のための技巧というより、バンドの合奏で曲を進めていく感触が残る。
作品について
このアルバムは、1978年当時のBirth Controlのサウンドをそのまま切り取ったような内容。タイトルの『Titanic』という言葉が示す通り、重さやスケール感を意識させる面もあるが、実際には楽曲ごとのリズムの運びや、アンサンブルのまとまりのほうが印象に残りやすい。
代表曲については、アルバム単位で聴かれることが多い作品といえる。バンドの持ち味であるハードな推進力と、構成の変化を含んだ演奏が、全体を通して見えてくる一枚。
基本情報
- アーティスト: Birth Control
- タイトル: Titanic
- リリース年: 1978年
- 国: Germany
- ジャンル: Rock
- スタイル: Hard Rock, Prog Rock
トラックリスト
- A1 The Last Survivor (4:30)
- A2 Miss Davina (4:33)
- A3 Seems Like It’s Confusion (5:13)
- A4 How Can I Live? (6:52)
- B1 Titanic (5:16)
- B2 Love Light (4:41)
- B3 Don’t Turn Back (5:21)
- B4 Saturday Special (5:28)