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Catharsis – Le Bolero Du Veau Des Dames (Vol. 5) (1974)

Catharsis『Le Bolero Du Veau Des Dames (Vol. 5)』について

フランスのサイケデリック・ロック・バンド、Catharsisによる1974年の作品。バンドは1969年ごろから1977年ごろまで活動し、LPを複数枚とシングルを残したグループで、この作品もその活動期の中盤に置かれる1枚になる。ほぼインストゥルメンタル主体のバンドとして知られ、同時代のフランス産ロックの中でも、演奏を前面に出した作りが特徴になっている。

作品の位置づけ

Catharsisは、詩人/俳優のBernard Verleyとの共作LPも2枚発表しているが、このアルバムはバンド名義の作品としてはその流れとは別に聴ける内容になる。バンドの中心人物はのちにソロ活動やライブラリー音楽、映像音楽の作曲へ進んでおり、そうした経歴を踏まえると、この時期のCatharsisには、楽曲単位の構成力よりも、演奏の流れや音の配置を重視する感覚が感じられる。

録音と盤の仕様

レコーディングはStudio d’Hérouvilleで行われている。フランスのロック史ではよく知られたスタジオで、当時の多くの作品と同様に、ここでの録音らしい空間のある響きが期待される環境だ。1976年に出た盤はゲートフォールド仕様となっており、アルバムとしての見せ方にも力が入っている。

音楽性と聴きどころ

ジャンル表記はRock、スタイルはProg Rock。Catharsisの音楽は、歌もの中心というより、演奏の展開で聴かせるタイプとして捉えやすい。ギター、鍵盤、リズム隊の動きが前に出て、曲ごとにパートのつながりを作っていく構成が想像しやすい。フランスの同時代のプログレやサイケデリック・ロックと並べると、Magmaのような強い独自語法というより、よりロック寄りの感触で聴かれることが多いタイプに近い。

タイトルの『Le Bolero Du Veau Des Dames』という言葉も印象に残るが、実際には曲調の説明というより、作品全体の雰囲気を示す記号のように働いている。Vol. 5という表記からも、シリーズ的な感覚や連作的な意識がうかがえる。

メンバー

  • Roland Bocquet
  • Charles Eddi
  • Claude Pavi
  • Yves De Roubaix
  • Patrick Moulia
  • Alain Geoffroy
  • Niles Brown
  • Charlotte Boutillier
  • Michel Borderieux

まとめ

『Le Bolero Du Veau Des Dames (Vol. 5)』は、1970年代半ばのフランス産プログレ/サイケデリック・ロックの文脈に置くと輪郭がつかみやすい作品。Catharsisの活動期の中で、演奏主体のバンドとしての性格を確認できる1枚として見るとわかりやすい。ゲートフォールド仕様のアルバムとして、当時のLPらしい手触りも備えた作品になっている。

トラックリスト

  • A1 – Palace (5:35)
  • A2 – Tango (2:40)
  • A3 – Docteur Plue (5:55)
  • A4 – Styx (3:04)
  • B1 – Melba (5:05)
  • B2 – Le Bolero Du Veau Des Dames (10:30)

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2026.09.05
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