Goliath – Goliath (1970)
Goliath『Goliath』について
Goliathは、1970年ごろの英国に現れた非常に知られざるバンドだ。今回取り上げる『Goliath』は、そのバンド名をそのまま冠した作品で、UKのプログレッシブ・ロック文脈に置かれる1枚である。CBS系のブラス入りプログレらしい作りを持ちながら、Linda Rothwellの強い声の存在が大きく、そこがこのグループを語るうえでの要点になっている。
バンドの輪郭
メンバーはJoseph Rosbotham、Malcolm Grundy、Eric Eastman、Linda Rothwell、John Williamson。全員が無名の存在として扱われている。バンド紹介では、当時のCBS周辺にあったブラスを含むプログレ的な感触がありつつ、女性ヴォーカルの比重がはっきり高いことが強調されている。Linda Rothwellの歌い方は、Jefferson AirplaneのGrace SlickやDeliveryのCarol Grimesと比較されることがある。
この比較からも、単に演奏中心の英国プログレというより、ヴォーカルが前面に出るタイプの作品として見られてきたことが分かる。Linda Rothwellはのちにシングルも残している。
作品の位置づけ
『Goliath』は、1970年という時期の英国ロックの流れの中で、プログレッシブ・ロックの形式感と、ブラスや女性ヴォーカルを含む編成が重なる作品として位置づけられる。派手な知名度を持つアルバムではないが、同時代のCBS系プログレ周辺にあった要素を拾いながら、Linda Rothwellの声で個性を出している点がこの作品の核になっている。
再発盤について
ここでの盤は2012年の再発盤。Sweet Dandelionからの再発で、500枚限定とされる。オリジナルの1970年盤と比べると、作品そのものは同じ1970年作として扱われるが、現物としては再発盤であるため、コレクション用途ではその点が区別点になる。ランアウトにはGZ Digital Media由来の打ち消し線付きの数字が入っている。
聴きどころとして見える点
実聴感については、公開情報から確実に言えるのはLinda Rothwellの声がこのバンドの中心にあることだ。男性中心の英国プログレとは少し違う重心で、ヴォーカルの強さが前に出る構成が特徴として語られている。ブラスを含む編成も、同時代の英国ロックの中では耳に残る要素だろう。
まとめ
Goliath『Goliath』は、1970年の英国プログレ周辺にある、かなり埋もれた作品だ。バンドの知名度は高くない一方で、女性ヴォーカルの存在とCBS系プログレらしい編成が目立つ。Linda Rothwellの歌を軸に、同時代の英国ロックの中でも少し違った輪郭を持つ1枚として捉えられる。
トラックリスト
- A1 – Port And Lemon Lady (4:05)
- A2 – Festival Of Light (4:58)
- A3 – No More Trash (3:43)
- A4 – Hunters Song (9:54)
- B1 – Men (3:43)
- B2 – I Heard A Song About A Friend (4:31)
- B3 – Prism (6:06)
- B4 – Emerge, Breath, Sunshine, Dandelion (3:32)
- B5 – Maajun (A Taste Of Tangier) (4:30)