Hazel O’Connor – Cover Plus (1981)
Hazel O’Connor『Cover Plus』について
『Cover Plus』は、英国のシンガー/ソングライター、Hazel O’Connorが1981年に発表した作品だ。UK盤として同年にリリースされ、録音とミックスはロンドンのGood Earth Studiosで1981年5月から6月にかけて行われている。ジャンル表記はRock、Pop、スタイルはNew Wave、Pop Rock。時代感のある整理がしやすい一枚だ。
Hazel O’Connorは1955年5月16日生まれの英国人アーティストで、1970年代末から1980年代初頭のUKシーンで存在感を示した人物として知られる。歌手としてだけでなく、ソングライター、俳優としての活動でも知られている。『Cover Plus』は、その活動の流れの中で1981年時点の彼女の表現を示す作品として位置づけられる。
作品の内容とクレジット
このレコードは、盤面レーベル上の表記でALB 108、スパインではALB108と記されている。ジャケットにはピクチャー/歌詞インサートが付属し、初期プレスにはポスターと2枚のステッカーも含まれていたという。パッケージ面でも、当時のリリースらしい作りだ。
バックカバーには「Recorded and Mixed at Good Earth Studios, London May – June ’81」とあり、1981年春から初夏にかけて制作されたことがわかる。レーベル表記は℗ & © 1981 Albion Records Ltd.。インサートには各曲の出版情報も記載されており、A1、A3〜B3、B6はAlbion Music Ltd.、A2はApril Music Ltd / Albion Music Ltd.、B4はThe Emp. Co.関連、B5はDunbar Music Inc.関連のクレジットになっている。
1981年のUKニューウェイヴ周辺という文脈
1981年の英国では、ニューウェイヴ以後の流れの中で、ロックとポップをまたぐ作品が多く出ていた時期だ。Hazel O’Connorもその文脈に置きやすいアーティストで、鋭さのある歌い口と、曲の輪郭をはっきり見せるタイプの制作が印象に残る。『Cover Plus』も、その時代のUKポップ/ロックの空気を持つ一枚として捉えやすい。
同時代のアーティストでいえば、歌の芯を前に出す女性ヴォーカルの作品群や、パンク以後のざらついた質感を残したポップ・ロック作品と並べて語られることがありそうだ。とはいえ、この作品は単なる時代の記号だけで片づくものではなく、Hazel O’Connor自身の声と曲の運びが中心にある。
注目曲について
このアルバムには、A2に1977年クレジットの曲が含まれているなど、当時の新曲だけでなく、既存曲の流れも取り込まれている。B4やB5には、さらに古い楽曲の出版クレジットも見えるため、単純なオリジナル曲集というより、彼女の表現の幅を見せる構成になっていることがうかがえる。
Hazel O’Connorの代表曲としては、一般には映画『Breaking Glass』関連の楽曲がよく知られている。『Cover Plus』はその大きな代表作の延長線上で聴かれることも多い作品で、1981年時点の彼女の歌と制作の手触りを確認しやすいタイトルだ。
まとめ
『Cover Plus』は、1981年のUKで生まれたHazel O’Connorのアルバムで、Good Earth Studios録音、Albion Recordsからのリリース。ピクチャー/歌詞インサート付きで、初期仕様にはポスターとステッカーも含まれていた。ニューウェイヴ期の英国らしい空気の中で、彼女のボーカルと楽曲の輪郭が前に出る作品として整理できる。
トラックリスト
- A1 – (Cover Plus) We’re All Grown Up
- A2 – Hanging Around
- A3 – Ee-I-Addio
- A4 – Not For You
- A5 – Hold On
- A6 – So You’re Born
- B1 – Dawn Chorus
- B2 – Animal Farm (We Will Be Happy?)
- B3 – Runaway
- B4 – Do What You Gotta Do
- B5 – Men Of Good Fortune
- B6 – That’s Life