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The Doors – L.A. Woman (1971)

The Doors『L.A. Woman』について

The Doorsの『L.A. Woman』は、1971年に発表された6作目のスタジオ・アルバムで、Jim Morrison在籍時の最後のスタジオ作でもある。ロサンゼルスで結成されたバンドの、ブルース寄りの演奏と、オルガンを軸にしたサウンド、Morrisonの語り口の強いボーカルがまとまった一枚として知られている。

今回の盤は2009年のヨーロッパ盤再発で、180グラムの重量盤仕様。オリジナルのステレオ・ミックスを収録し、アートワークやインナー・スリーブの再現にも力が入っている。

作品の位置づけ

このアルバムは、The Doorsのディスコグラフィーの中でも、Jim Morrisonの死の直前に出た重要作にあたる。前作『Morrison Hotel』でブルース色を強めた流れを受けつつ、よりラフで、スタジオの空気感が前に出た内容になっている。バンドとしては、Ray Manzarekのオルガン、Robby Kriegerのギター、John Densmoreのドラムが、過不足なく組み合わさっている印象だ。

録音はThe Doors Workshop in Los Angelesで行われている。クレジットにはMarc Bennoのリズムギター、Jerry Scheffのベースが記されている。

収録曲と代表曲

このアルバムでは、いくつかの曲がシングルとしても出ている。

  • 「Love Her Madly」
  • 「L.A. Woman」
  • 「Riders on the Storm」
  • 「Changeling」

特に「Riders on the Storm」は、The Doorsの代表曲としてよく挙げられる。雨音のような効果音と、流れるようなリズムの上で展開する構成がはっきりしていて、アルバム全体の中でも存在感が強い。タイトル曲「L.A. Woman」も長尺で、都市名をそのまま掲げたバンドらしい曲になっている。「Love Her Madly」は比較的シングル向きのまとまりがある。

サウンドの印象

実際に聴くと、派手な展開を重ねる作品というより、演奏の間合いと音の置き方で進むアルバムだとわかる。オルガンの低い支え、ギターのフレーズ、ボーカルの抑揚が前面に出やすく、曲ごとの温度差もある。ブルース・ロックを土台にしながら、ラフさを残したまま終盤まで進む流れがある。

同時代のLA周辺のロックや、ブルースを基盤にしたアメリカン・ロックと並べて語られることが多い作品でもある。The Rolling Stonesのようなブルース・ロックと比較される場面もあり、The Doorsの場合はそこにキーボード主体の響きとMorrisonの言葉の強さが加わる。

2009年ヨーロッパ盤の特徴

この2009年盤は、Rhino Vinylによるヨーロッパ再発シリーズの一つで、180グラムのHQ virgin vinyl仕様。Rhinoの案内では、オリジナルのステレオ・ミックスを採用し、Bernie Grundman Masteringでラッカーをカット、当時のプロデューサー/エンジニアであるBruce Botnickの監修が入っている。

パッケージ面では、スライド式のカバー、ダイカット窓、透明アセテートに印刷されたバンド写真、エンボス加工の白い「DOORS」ロゴが特徴的だ。内袋も白いダイカット紙スリーブで、オリジナルの黄色い印刷インナーを折り込み式のインサートとして再現している。

  • 180グラム重量盤
  • オリジナル・ステレオ・ミックス収録
  • ジャケット、インナーの再現性が高い仕様
  • EU製造表記

まとめ

『L.A. Woman』は、The Doorsの最終期を記録したアルバムとして見ておきたい一枚だ。代表曲の「Riders on the Storm」や「Love Her Madly」を含みつつ、全体としては派手さよりも演奏の重心で聴かせる内容になっている。2009年のヨーロッパ盤は、オリジナルの音源と当時の意匠を意識した再発盤として作られている。

トラックリスト

  • A1 – The Changeling (4:20)
  • A2 – Love Her Madly (3:18)
  • A3 – Been Down So Long (4:40)
  • A4 – Cars Hiss By My Window (4:10)
  • A5 – L.A. Woman (7:49)
  • B1 – L’America (4:35)
  • B2 – Hyacinth House (3:10)
  • B3 – Crawling King Snake (4:57)
  • B4 – The WASP (Texas Radio And The Big Beat) (4:12)
  • B5 – Riders On The Storm (7:14)
2026.08.09
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