Wilde Flowers – The Wilde Flowers (1994)

Wilde Flowers - The Wilde Flowers

The Wilde Flowers / Wilde Flowers

Wilde Flowersは、カンタベリー・シーンの源流として語られる英国カンタベリー出身のロック・バンドである。ここで紹介する「The Wilde Flowers」は1994年にオリジナル作品として登場したアルバムで、盤としては2009年にヨーロッパでリリースされたものになる。

バンドの位置づけ

このグループは1964年に結成され、ケヴィン・エアーズ、ブライアン・ホッパー、リチャード・シンクレア、ヒュー・ホッパー、ロバート・ワイアットといった面々が在籍した。活動期間は長くないが、のちにSoft MachineやCaravanへつながるメンバーを多く含んでおり、カンタベリー・シーンの出発点として重要な存在とされている。

サウンドの印象

ジャンルはRock、Pop、スタイルとしてはBlues Rock、Pop Rock、Beat、Garage Rockにまたがる。録音の質感は、後のカンタベリー作品に見られるような洗練よりも、ビート感のあるバンド演奏や、ブルース寄りの素朴な推進力が前に出る方向にある。リズムは直線的で、ギター中心の編成感がはっきりした印象。

同時代の英ロックと並べると、BeatやGarage Rockの要素が見えやすく、のちのSoft MachineやCaravanのような流れを知る上でも、出発点としての輪郭がつかみやすい作品といえる。

メンバー

  • Robert Wyatt
  • Kevin Ayers
  • Hugh Hopper
  • Richard Sinclair
  • David Sinclair
  • Pye Hastings
  • Brian Hopper
  • Richard Coughlan
  • Graham Flight

ひとこと

Wilde Flowersは、単独の代表作というより、後続のバンド群へつながる前史として見られることが多い。カンタベリー・ロックのルーツをたどるうえで、名前の重みがそのまま作品の意味につながっている、そんな一枚である。

トラックリスト

  • A1 Impotence (2:09)
  • A2 Those Words They Say (2:39)
  • A3 Don’t Try To Change Me (2:26)
  • A4 Parchman Farm (2:17)
  • A5 Almost Grown (2:49)
  • A6 She’s Gone (2:13)
  • A7 Slow Walkin’ Talk (2:26)
  • A8 He’s Bad For You (2:48)
  • A9 It’s What I Feel (A Certain Kind) (2:18)
  • A10 Never Leave Me (2:35)
  • A11 Just Where I Want (2:09)
  • B1 Time After Time (2:44)
  • B2 No Game When You Lose (2:53)
  • B3 Why Do You Care (3:13)
  • B4 The Pieman Cometh (3:15)
  • B5 Summer Spirit (3:27)
  • B6 She Loves To Hurt (3:12)
  • B7 The Big Show (4:11)
  • B8 Memories (3:03)

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2026.05.10