The Savages – Live’n Wild (1966)
The Savages『Live’n Wild』
バミューダ出身のガレージ・ロック・グループ、The Savagesが1966年2月6日にバミューダのホテル「The Princess」内のクラブ「HUB」で行ったライヴを収めた作品。Teen & college向けの会場で録音されたという記録が残っていて、当時の現場感をそのまま伝えるライヴ盤として知られている。アメリカ本土ではなく、バミューダのローカル・シーンから出てきたバンドという点でも目を引く存在だ。
作品の位置づけ
The Savagesは1960年代半ばに活動したバミューダのガレージ・ロック・バンドで、メンバーはPaul Muggleton、Howie Rego、Rob Zuill、Jimmy O’Conner。『Live’n Wild』はその活動期の記録として重要な一枚で、スタジオ作品というより、当時の演奏と会場の空気を残したドキュメント盤として受け取れる。
ガレージ・ロックの文脈では、同時代の粗い音像、直線的な演奏、若い観客を相手にした勢いのあるステージがひとつの特徴になるが、この盤もそうした要素を持つライヴ記録として位置づけられる。The Savages Fan Club c/o Eddy De Mello Productions, Bermuda という記載もあり、地元で支持を集めていた様子がうかがえる。
録音と内容
ライナー情報によれば、録音は1966年2月6日、バミューダのホテル「The Princess」にある「HUB」で行われた。会場は“the exclusive club for teen & college set”と説明されており、当時の若年層向けの社交場で演奏されたことがわかる。こうした場のライヴは、曲そのもの以上に、拍手や反応、演奏の切迫感が記録として残るのが面白いところだ。
この作品について確認できる範囲では、特定のヒット曲や広く知られた代表曲を前面に押し出すタイプではなく、バンドのライヴ・アクトとしての姿を伝える内容になっている。曲目よりも、1966年当時のバミューダのロック・シーンをそのまま切り取った点に価値がある盤といえる。
2017年盤について
手元の盤は2017年リリースのヨーロッパ盤。オリジナルの1966年録音を、後年に改めて作品としてまとめた再発・編集盤にあたる。録音自体は1966年のライヴであり、盤の発売年と作品の記録年は分けて考える必要がある。
オリジナルの時代の空気を伝える音源が、2017年にヨーロッパで再び流通する形になったものとして見ると、The Savagesの存在を現在に伝える役割も大きい。バミューダのローカル・バンドが残した1960年代半ばのガレージ・ロック、その現場記録という性格がはっきりした一枚だ。
補足
- アーティスト: The Savages
- タイトル: Live’n Wild
- 録音日: 1966年2月6日
- 録音場所: The HUB, The Princess, Bermuda
- 構成メンバー: Paul Muggleton / Howie Rego / Rob Zuill / Jimmy O’Conner
- ジャンル: Rock
- スタイル: Garage Rock
- 2017年盤: ヨーロッパ盤
バミューダのガレージ・ロックを記録したライヴ盤として、地域性と時代性がそのまま残った作品だ。
トラックリスト
- A1 – Intro
- A2 – Poor Man’s Son
- A3 – She’s Gone
- A4 – Gone To The Moon
- A5 – Quiet Town
- A6 – Oh My Soul
- A7 – Broadway
- B1 – Nobody But You
- B2 – He’s A Man
- B3 – I Believe
- B4 – The World Ain’t Round, Its Square
- B5 – We’ve Got To Get Out Of This Place
- B6 – No, No, No
- B7 – Theme