Various – Elèctric Tòxic Sò Vol.2: Sevilla (2004)
Various『Elèctric Tòxic Sò Vol.2: Sevilla』について
『Elèctric Tòxic Sò Vol.2: Sevilla』は、2004年にスペインで出たコンピレーション盤だ。スペインのポップ/ロック史に残る仕事をたどるシリーズ「Elèctric Tòxic Sò」の第2弾で、タイトルどおりセビリアの音楽家たちが1960年代末から1970年代初頭にかけて残した45回転シングルの音源を集めている。
このシリーズは、Àngel Fàbregasの仕事へのオマージュとして企画されたものとされている。収録曲は当時の7インチ盤からの抜粋で、今では入手しづらい音源をまとめて聴ける資料的な性格が強い。単独のアーティスト作品というより、地域と時代を切り取った編集盤として見るのが自然な一枚だ。
内容と聴きどころ
ジャンル表記はRock、Blues、Folk、World & Countryで、スタイルとしてはPsychedelic Rock、Prog Rock、Blues Rock、Folkが挙がっている。実際にこの手の編集盤で注目されるのは、サイケデリックな響き、ブルース寄りの演奏、フォーク由来のメロディーが同じ盤の中で並ぶところだ。大都市マドリードやバルセロナだけでなく、セビリアのローカル・シーンに目を向けた内容になっている点も、この盤の性格をよく表している。
オリジナルの45回転盤からの収録なので、曲ごとのまとまりが強く、アルバムとしての統一感よりも、各シングルの個性が前に出やすい構成だ。60年代末から70年代初頭のスペイン音楽に見られる、英米ロックの影響と地元の感覚が交わるあたりを追ううえで、わかりやすい入口になっている。
パッケージと盤の仕様
2004年盤は、シングルサイズのカバーに箔スリーブを組み合わせた仕様で、さらに収録バンドのプロモ写真を使った折りたたみポスターが付属する。編集盤としては、音源だけでなく当時の空気感を視覚面でも伝える作りだ。
ランアウトには両面とも手彫りの刻印が入り、片面ずつに「-10182-」がスタンプされている。こうした物理的な情報も、インディペンデントな再編集盤らしい手触りを残している。
位置づけ
『Elèctric Tòxic Sò Vol.2: Sevilla』は、オリジナルのアーティスト作品というより、スペインの地方シーンを再発見するための編集盤として位置づけられる。特定の一組を追う盤ではないが、セビリア周辺の60年代末〜70年代初頭のシングル文化をまとめて確認できる点に価値がある。スペインのサイケデリック・ロックやブルース・ロック、フォーク・ロックの文脈を、地域単位でたどれる一枚だ。
トラックリスト
- A1 – Ensayo Nº1 (3:20)
- A2 – Sitting In My Old Way Of Home (2:15)
- A3 – Blues Adventure (3:30)
- A4 – Scouting (4:00)
- A5 – When I Try To Find The Right Time (2:47)
- Bonus Track
- A6 – Pretendo (3:59)
- –
- B1 – Love Me Baby (4:10)
- B2 – I Feel Tired (2:56)
- B3 – Sonetto (3:48)
- B4 – Cansado Me Encontré (2:45)
- B5 – Strange Ways (3:56)
- Bonus Track
- B6 – Ven A Mi (2:20)