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Writing On The Wall – The Power Of The Picts (1969)

Writing On The Wall『The Power Of The Picts』について

Writing On The Wallは、スコットランドのエディンバラ出身のロック・バンドで、活動時期は1967年から1973年まで。もともとはThe Jury名義で始まり、1968年初頭にWriting On The Wallへ改名している。『The Power Of The Picts』は1969年に発表された作品で、バンドの初期を代表する1枚として扱われることが多い。

音の軸はハード・ロックとサイケデリック・ロック。60年代末らしい、重さのあるギターと、時代特有の開放感をあわせ持った内容で、ブリティッシュ・ロックの流れの中では、Deep PurpleやEarly Jethro Tull、あるいは同時代のサイケ寄りハード・ロック作品と並べて語られることがある。

作品の位置づけ

バンドはマネージャーのBrian Waldmanの後押しでロンドンへ移り、Middle Earth Clubで演奏を重ねていた時期にBBCのJohn Peel向けセッションも行っている。そうした活動の流れの中で出てきたのがこのアルバムで、グループの初期活動をまとめた重要作という位置づけになりやすい。

また、メンバーにはWilly Finlayson、Linnie Paterson、Robert “Smiggy” Smith、Jake Scott、Bill Scott、Jimmy Hush、Alan Greenhalghが名を連ねる。編成の厚みもあって、バンドとしてのまとまりを感じさせるタイプの作品。

収録曲と注目点

この盤では、A4にあたる曲が「Composer Unknown」とクレジットされているが、実際にはPeter Thorogood作の「Aries – The Fire-Fighter」のカバーとして知られている。こうしたクレジットの扱いも、60年代末のアンダーグラウンド寄り作品らしい面白さのひとつ。

タイトル曲の『The Power Of The Picts』は、アルバム全体の印象を象徴する曲名として目を引く。ピクト人を題材にしたタイトルは、英国内の歴史や神話性を意識した60年代末のロック作品らしい方向性を感じさせる。

再発盤について

手元の盤は1980年代半ばの再発盤で、ハンガリーのHungarotonで製造されたものとして知られている。オリジナル盤は1969年のリリースなので、同じタイトルでも初出時の盤とは製造時期が異なる。再発盤ではジャケットやレーベル表記、プレスの違いが見られることがある。

まとめ

『The Power Of The Picts』は、Writing On The Wallの初期活動を示す1969年作で、ハード・ロックとサイケデリック・ロックが混ざった時代性の強いアルバム。バンドのロンドン進出、BBCセッション、Middle Earth Clubでの活動といった背景を踏まえると、単なるデビュー期の1枚というより、当時の英国ロックの現場感をそのまま映した作品として見えてくる。

トラックリスト

  • A1 – It Came On A Sunday (4:10)
  • A2 – Mrs. Cooper’s Pie (4:50)
  • A3 – Ladybird (4:48)
  • A4 – Aries (6:02)
  • B1 – Bogeyman (3:10)
  • B2 – Shadow Of Man (6:30)
  • B3 – Taskers Successor (3:35)
  • B4 – Hill Of Dreams (3:10)
  • B5 – Virginia Waters (5:50)

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2026.09.01
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