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Strawbs – From The Witchwood (1971)

Strawbs『From The Witchwood』について

『From The Witchwood』は、イングランド出身のロック・バンド、Strawbsが1971年に発表した作品だ。もともとブルーグラスから出発したグループで、のちにフォーク・ロックやプログレッシブ・ロックへと活動の重心を移していく、その過程にあるアルバムとして位置づけられる。Dave Cousinsを軸にしたバンドの輪郭が、よりはっきりしてくる時期の1枚でもある。

バンドの流れの中での位置づけ

Strawbsは、Sandy Denny、Rick Wakeman、Richard Hudson、John Fordなど、後にそれぞれ別の場面で知られることになるメンバーを含んだバンドとしても知られている。『From The Witchwood』が出た1971年は、フォークの要素を残しながら、ロック・バンドとしての厚みや構成の変化を強めていく段階にあたる。のちの代表作『Hero And Heroine』へ向かう前の、バンドの輪郭が固まりつつある時期の作品と見てよさそうだ。

作品の音像と聴こえ方

このアルバムでは、アコースティックな手触りと、バンド演奏のまとまりが同居している。フォーク・ロックらしい曲の運びを土台にしながら、曲によってはプログレッシブ・ロック寄りの展開も見える。派手な技巧を前面に押し出すというより、曲の流れの中で少しずつ景色を変えていくタイプの作りだ。

実際に聴くと、音数の多さよりも、各パートの入り方や曲の切り替えが印象に残りやすい。バンドとしてのまとまりが強く、ソングライティングを軸に聴かせる場面が多い。Strawbsの初期と中期をつなぐ作品らしい、段階的な変化の記録という印象がある。

同時代の文脈

1971年という時期は、イギリスのフォーク・ロックやプログレッシブ・ロックが並走していた時代だ。Strawbsは、その両方の要素を行き来する存在として捉えやすい。Fairport Conventionの流れや、同時代のアコースティック志向のロック、あるいはより組曲的な構成を持つプログレ勢と比較されることもあるが、Strawbsはその中でも歌とフォーク由来の感覚を残しているところが特徴になっている。

代表曲との関係

『From The Witchwood』の時点では、Strawbsの代表曲として広く知られる「Part Of The Union」や「Lay Down」はまだ後年の作品だ。つまり、このアルバムはヒット曲で覚えられる作品というより、バンドがどの方向へ進んでいくのかを示す段階の記録として聴かれることが多いと思われる。

まとめ

『From The Witchwood』は、Strawbsがフォークの感触を残しながらロック・バンドとして前へ進んでいく途中のアルバムだ。Dave Cousinsを中心にした作曲性、アコースティックな要素とバンド・アンサンブルの両立、そしてのちのプログレ路線へつながる流れが見える一作として整理できる。1971年のイギリス・ロックの空気をそのまま閉じ込めたような作品、という見方もできそうだ。

トラックリスト

  • A1 – A Glimpse Of Heaven (3:50)
  • A2 – Witchwood (3:20)
  • A3 – Thirty Days (2:50)
  • A4 – Flight (4:25)
  • A5 – The Hangman And The Papist (4:10)
  • B1 – Sheep (4:15)
  • B2 – Canon Dale (3:40)
  • B3 – The Shepherd’s Song (2:50)
  • B4 – In Amongst The Roses (3:45)
  • B5 – I’ll Carry On Beside You (3:10)

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2026.08.25
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