It’s Immaterial – Life’s Hard And Then You Die (1986)
It’s Immaterial「Life’s Hard And Then You Die」
1986年にUKで登場した、Liverpool出身のバンド、It’s Immaterialによる作品。ElectronicとRockを土台にしながら、Folk Rock、Leftfield、Downtempo、Synth-pop、Experimentalの要素をまたぐ内容で、当時の英国インディー周辺の空気を感じさせる一枚だ。
作品の輪郭
バンドはHenry Priestman、David Baynton-Power、Gillian Miller、John Campbell、Jarvis Whitehead、Jay Nortonらで構成されている。Liverpoolという土地柄もあって、英国的なギター・ロックの感触と、シンセやリズム・マシンを含む電子的な質感が並び立つ印象がある。
サウンドは、はっきりしたビートを前に出すというより、拍の置き方や音の間合いで聴かせるタイプに見える。ロックの骨格に、打ち込み的な流れや実験的な処理が重なり、曲によってはフォーク由来の語り口も感じられる構成だ。
1986年という時代の中で
1986年の英国では、シンセポップやダウンテンポ寄りの感覚、実験性を含んだポップスが広く並走していた時期でもある。この作品も、その文脈の中で、単純なギター・バンド作品としては収まりきらない位置にある。The Blue NileやOrchestral Manoeuvres in the Darkのような、音の配置に意識的な同時代のUKアクトを思わせる場面もありそうだ。
代表曲として知られる曲
It’s Immaterialといえば、「Driving Away From Home (Jim’s Tune)」がよく知られた曲として挙げられる。バンド名義の作品群の中でも印象に残る楽曲で、彼らの持つ語り口と、軽く流れるようなリズム感を伝える一曲として触れられることが多い。
ひとこと
「Life’s Hard And Then You Die」は、ロック、電子音、実験性が同じフレームの中に置かれた1986年の英国作品。Liverpoolのバンドらしい背景を持ちながら、ジャンルの境目を行き来する内容になっている。
作品全体としては、派手さよりも構成や質感に目が向くタイプのレコード、という印象。
トラックリスト
- A1 Driving Away From Home (Jim’s Tune) (4:12)
- A2 Happy Talk (5:29)
- A3 Rope (3:37)
- A4 The Better Idea (5:42)
- A5 Space (3:59)
- B1 The Sweet Life (4:38)
- B2 Festival Time (3:52)
- B3 Ed’s Funky Diner (3:05)
- B4 Hang On Sleepy Town (4:20)
- B5 Lullaby (6:21)