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Pendragon – Fly High Fall Far (1984)

Pendragon『Fly High Fall Far』について

Pendragonは、イングランド出身のプログレッシブ・ロック・バンド。1979年にZeus Pendragonとして始まり、メンバーの入れ替わりを経て、1984年にPendragon名義で最初のレコード契約を結んだ。『Fly High Fall Far』は、その1984年の初期活動期を映す作品として位置づけられる1枚で、UK盤は1990年リリースになっている。

バンドの初期ラインナップは、Nick Barrett、Rik Carter、Peter Gee、Nigel Harrisの4人編成。のちにClive Nolan、Fudge Smith、Joe Crabtree、Craig Blundell、Scott Higham、John Barnfield、Robert Dalby、Julian Baker、Jan-Vincent Velazcoらが関わり、現在まで活動を続けている。長い活動歴を持つバンドの、出発点に近い時期の記録という見方ができる作品だ。

作品の位置づけ

1980年代半ばの英国プログレ・シーンでは、King CrimsonやYes、Genesisの流れを意識したバンドに加えて、よりメロディを前面に出す新世代のバンドも存在感を強めていた。Pendragonもその文脈にあるバンドで、後年の大作志向へつながる前段階として、この時期の音像を確認できる。

Nick Barrettのギターと歌、Rik Carterのキーボード、Peter Geeのベース、Nigel Harrisのドラムという初期編成は、のちのPendragonの核になるメンバー構成と重なる。初期作として、バンドの輪郭を知るうえで重要なタイトルといえる。

内容の印象

盤面の収録時間はストップウォッチで計測されている。こうした表記は、当時のクレジットやアーカイブ資料をもとに整理された再発盤らしい作りを示すものだ。楽曲の細部まできちんと記録しようとする姿勢が見える。

演奏面では、ギターを軸にした曲作りと、キーボードの配置がはっきりしているタイプのプログレッシブ・ロックとして受け取れる。初期のPendragonは、のちの作品で聴けるような構築性のある展開へ向かう前に、ロック寄りの推進力とメロディの扱いを探っている段階にある。

アーティストの中での意味

Pendragonは、長く活動を続けるなかで編成も音楽性も少しずつ変化してきたバンドだが、この『Fly High Fall Far』は、そうした変遷の最初期を示す資料性の高い作品。Nick BarrettとPeter Geeが現在まで軸として残っていることを考えると、バンドの出発点をたどるうえで外せないタイトルでもある。

後年のPendragonは、英国プログレの系譜のなかでも、叙情性と演奏のまとまりを両立させるバンドとして語られることが多い。この盤では、その土台になる初期の感触が残っている。

関連トピック

  • アーティスト名の変遷: Zeus PendragonからPendragonへ
  • 初期メンバー: Nick Barrett、Rik Carter、Peter Gee、Nigel Harris
  • 現在まで活動を続ける長寿バンド
  • 英国プログレッシブ・ロックの80年代中盤の流れ

まとめ

『Fly High Fall Far』は、Pendragonの初期像を知るための作品。1984年のバンド出発期に近い空気を持ち、1990年のUK盤として流通した記録的な意味合いもある。後年の大きな展開を知っていると、ここにあるギター、キーボード、リズム隊の組み立てが、そのままバンドの出発点として見えてくる。

トラックリスト

  • A1 – Fly High Fall Far (4:54)
  • A2 – Victims Of Life (6:51)
  • B1 – Dark Summer’s Day (5:29)
  • B2 – Excalibur (6:26)

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2026.08.03
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