Tarkus – Tarkus (1972)
Tarkus / Tarkus
ペルー・リマ出身のハードロック・バンド、Tarkusによる同名作。オリジナルは1972年の作品で、ペルーのロック史の中でも、サイケデリックな要素とラテン系の感触を含んだハードロックとして位置づけられる一枚だ。アーティストとしては短い活動期間を持ち、その後2007年に再結成されている。
作品の概要
本作は、ハードロックを軸にしながら、60年代末から70年代初頭のサイケデリック・ロックの流れを引き継ぐ作りになっている。ギターの押し出しやリズムの前進感に加えて、南米のバンドらしい土着的なニュアンスが重なるのが特徴。英米のハードロックと比べると、直線的な重さだけでなく、少しざらついた質感や、曲ごとの空気の揺れが残るタイプのサウンドといえる。
バンドの位置づけ
Tarkusは、リマのロック・シーンの中で、ハードロックとサイケデリックな感覚をつないだグループとして語られることが多い。活動時期は長くないが、1972年という時代の空気をそのまま閉じ込めたような存在で、同時代のハードロック、サイケデリック・ロックの文脈に置いて聴かれることが多い。
メンバー
- Dario Gianella
- Alex Nathanson
- Walo Carrillo
- Guillermo Van Lacke
- Christian Van Lacke
音の印象
サウンドは、硬質なギターリフを軸にしたハードロック寄りの作りで、そこにサイケデリックな広がりが重なる印象。ラテン文化圏のバンドらしい感触もあり、単純に英米ハードロックの模倣というより、地域性のある色合いが出ている。
同時代の文脈
1970年代初頭のラテンアメリカでは、英米のロックの影響を受けながらも、土地ごとのリズム感や表現を持ち込むバンドが各地で登場していた。Tarkusもその流れの中にあるグループで、ハードロック、サイケデリック・ロック、そして南米的な要素が交差する作品として見ることができる。
盤について
こちらはイタリア盤の2007年リリース。作品そのものは1972年のオリジナル作として扱われる。
トラックリスト
- A1 El Pirata (3:20)
- A2 Martha Ya Esta (5:45)
- A3 Cambiemos Ya (3:30)
- A4 Tempestad (3:20)
- B1 Tema Para Lilus (4:45)
- B2 Tranquila Reflexion (3:20)
- B3 Rio Tonto (4:22)
- B4 Tiempo En El Sol (2:15)