Patto – Patto (1970)
Patto / Patto(1970年・UK)
Pattoのデビュー作にあたるPattoは、1970年にUKで登場した作品だ。もともとTimeboxに在籍していたMike Pattoを中心に、Ollie Halsall、Clive Griffiths、John Halseyらが合流してPattoへと改名した流れの中で生まれたアルバムで、バンド名そのものを掲げた最初の一枚という位置づけになる。
ジャンルとしてはRock、スタイルとしてはProg RockとHard Rockに分類されている。実際にバンドの成り立ちを見ても、60年代末の英国ロックから70年代初頭のプログレ/ハードロックへ接続する時期の作品として捉えやすい。派手な看板を立てるというより、演奏力を前に出して押していくタイプのバンド像が見える作品だ。
バンドの輪郭
Pattoは1970年にイングランドで結成された英国のプログレッシブ・ロック・バンドで、ヴォーカルのMike Pattoを核に、Timebox由来のメンバーを加えて始動した。ラインナップにはOllie Halsallのギターとヴィブラフォン、Clive Griffithsのベース、John Halseyのドラムが並ぶ。のちにBernie HollandやMichael McCarthyの名もクレジットに見えるが、このアルバム時点の基本線は、Patto、Halsall、Griffiths、Halseyの4人組として押さえておくのが自然だ。
作品の位置づけ
このPattoは、バンドの出発点をそのまま刻んだ一枚として見やすい。Timeboxから名前を変えて新しい形を打ち出した直後の記録であり、以後のPattoの方向性を示す入口になっている。UK産のプログレッシブ・ロックが拡張していく時期の中で、サイケデリック寄りの流れやハードなバンド演奏が交差するあたりに置けるアルバムだ。
演奏面の注目点
Pattoの名前を押し出した作品だけに、中心はMike Pattoの歌とOllie Halsallのプレイに集まりやすい。Halsallは後年まで語られることの多いギタリストで、ここでもバンドの色を作る重要な存在として機能している。リズム隊のまとまりも含めて、曲ごとの展開を追うより、バンド全体の推進力で聴かせるタイプのアルバムという印象が強い。
盤について
このレコードはUK盤として流通している。レーベル表記や盤面の仕様に違いがある個体も見られるため、コレクションとしてはプレス違いの確認がポイントになりやすい。とはいえ作品そのものは、1970年当時のPattoの出発点を示す内容として理解しておけばよさそうだ。
同時代の文脈
同じ時代のUKロックで言えば、プログレッシブ・ロックの構成感と、ハードロックの押し出しをまたぐ位置にいる。派手なコンセプト性よりも、演奏の密度やリフの手触り、ボーカルの存在感で勝負する流れが見える。そうした意味で、当時の英国ロックの中でも、バンドの身体感覚が前に出る作品として置ける。
Pattoというバンド名をそのまま冠した初期作として、まずはここから彼らの輪郭が立ち上がる。1970年のUKロックの空気を、演奏主体で切り取った一枚だ。
トラックリスト
- A1 – The Man (6:12)
- A2 – Hold Me Back (4:40)
- A3 – Time To Die (2:54)
- A4 – Red Glow (5:15)
- B1 – San Antone (3:07)
- B2 – Government Man (4:20)
- B3 – Money Bag (10:04)
- B4 – Sittin’ Back Easy (3:42)