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The Afterglow – Afterglow (1968)

The Afterglow『Afterglow』について

米オレゴン州を拠点にしたサイケデリック・バンド、The Afterglowが1968年に残した唯一のアルバム『Afterglow』。ギタリスト/ヴォーカリストのTony Tecumsehを中心にしたグループで、1965年の結成、メンバー交代を経た再編、そして1967年末まで続いた録音作業を経て、翌1968年にMTA Recordsからオリジナル盤が出ている。バンドとしてはこの1枚で姿を消したため、60年代末のローカル・サイケ・バンドの記録としても位置づけやすい作品だ。

アルバムの位置づけ

The Afterglowは、1965年にTony Tecumseh、Larry Alexander、Mikeの3人で始まり、その後Gene Reslerを加えて活動を進めたのち、1966年にRon GeorgeとRoger Swansonを迎えて再編されている。録音はプロデューサーLeo LuklaのGolden State Recordersで始まり、学業の都合もあって完成まで時間がかかったとされる。そうした経緯を踏まえると、このアルバムは当時の学生バンド的な活動と、60年代後半のサイケデリック・ロックの制作環境が重なった一枚として見えてくる。

アートワークや曲順の流れまで含めて、単なるデビュー作というより、バンドが活動の区切りとして残した作品という印象が強い。後年の再発盤では、こうした当時の資料性も意識されている。

2001年再発盤の内容

今回の盤は2001年のUS再発盤で、オリジナルの1968年盤を元にしたSundazed Musicによるリイシュー。内袋にはSundazed Musicの印刷入りで、裏ジャケットには再発に関する表記が入っている。音源面では全曲ステレオが基本で、「Susie’s Gone」だけがオルタネイト・バージョンのモノラル収録になっている。また、Side 2の4曲目から7曲目までがボーナス・カットとして追加されている。

オリジナル盤と比べると、再発盤は音源の並びや収録内容に補強が加えられている点が大きい。60年代の本編に加えて、資料的な意味合いを持つ補足音源が入ることで、バンドの記録としての側面が見えやすい仕様だ。

サウンドの印象

実際に聴くと、60年代後半のアメリカ西海岸周辺でよく見られる、ギター主体のサイケデリック・ロックとポップ・ロックの中間あたりに位置する作りだと感じやすい。派手に長尺で引っ張るタイプというより、曲ごとの輪郭を保ちながら、当時らしいオルガンやギターの質感を置いていくタイプのアルバムとして耳に入る。

また、メロディの運びが比較的はっきりしているため、サイケデリック・ロックの中でも曲の入口がつかみやすい部類に入る。録音時期や制作背景を思うと、完成度だけでなく、当時のローカル・シーンの空気がそのまま残った記録として聴ける作品だ。

同時代とのつながり

The Afterglowのようなバンドは、60年代後半の米国各地で生まれたサイケデリック・ロック/ポップ・ロックの流れの中で語りやすい。大きな全国的成功を前提にしたバンドというより、地域のシーンで活動し、録音を残し、その後に解散や休止へ向かうタイプのグループだ。

その意味では、同時代のより知られたサイケ・バンド群と並べるときも、商業的なヒットより作品の痕跡や録音の空気感が注目点になる。『Afterglow』もその一枚として、1968年という時代のサウンドとバンドの履歴をそのまま留めたアルバムといえる。

代表曲について

このアルバムに大きく知られたヒット曲があるというより、アルバム全体で聴かれる性格が強い。再発盤では「Susie’s Gone」の別ヴァージョンが入っているため、この曲は本作を語るうえで触れやすい一曲だ。オリジナル収録曲とは別の形で置かれている点も、再発盤ならではの見どころになっている。

ひとことでいうと

The Afterglow『Afterglow』は、オレゴン発のサイケデリック・バンドが1968年に残した唯一のアルバムを、2001年にSundazedが再発したもの。オリジナル盤の記録性に、ボーナス音源と再発仕様の補強が加わった形で、60年代末のローカル・サイケ・ロックの輪郭をつかみやすい作品だ。

トラックリスト

  • A1 – Morning (2:02)
  • A2 – Dream Away (2:30)
  • A3 – Susie’s Gone (2:26)
  • A4 – Mend This Heart Of Mine (2:34)
  • A5 – Afternoon (1:56)
  • A6 – Chasing Rainbows (1:46)
  • A7 – By My Side (1:51)
  • A8 – It’s A Wonder (2:25)
  • B1 – Love (2:59)
  • B2 – Riding Home Again (2:31)
  • B3 – Meadowland Of Love (2:20)
  • B4 – Susie’s Gone (Alt. Version) (2:29)
  • B5 – Chasing Rainbows (Alt. Backing Track) (1:40)
  • B6 – Afternoon (Alt. Backing Track) (1:44)
  • B7 – Morning (Alt. Backing Track) (2:10)

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2026.10.07
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