The Doors – Classics (1985)
The Doors『Classics』
The Doorsの『Classics』は、1985年にUSで登場したコンピレーション盤。Jim Morrisonのヴォーカル、Ray Manzarekのオルガン、Robby Kriegerのギター、John Densmoreのドラムという基本編成の魅力を、短い尺の中でまとめて確認できる一枚だ。
バンドの輪郭が見えやすい編集盤
The Doorsは、1965年にロサンゼルスで結成されたアメリカのロック・バンド。サイケデリック・ロックとブルース・ロックを土台にしつつ、鍵盤が前に出る編成とMorrisonの語り口の強い歌唱で、同時代のロックの中でも独特の存在感を持っていた。
この『Classics』も、そのバンド像がつかみやすい内容になっている。ギターとオルガンがぶつかり合うように進む曲、一定のビートの上で声が前面に出る曲など、The Doorsらしい構成が並ぶ印象だ。
サウンドの特徴
音の中心にあるのは、重すぎないのに粘りのあるリズムと、オルガンの持続音。そこへKriegerのギターがフレーズを差し込み、Morrisonのヴォーカルが曲の輪郭を強くしていく。ブルース由来の進行を持ちながら、単純に土臭いだけでは終わらないところが、このバンドの持ち味といえる。
全体としては、直線的なロックの推進力と、少しひねった展開が同居する内容。USロックの中でも、The ByrdsやJefferson Airplaneとは違う方向に振れた、鍵盤主導のバンド・サウンドとして整理しやすい。
代表曲をめぐるポイント
The Doorsには「Light My Fire」「Break On Through (To the Other Side)」「Riders on the Storm」など、広く知られた代表曲がある。『Classics』は、そうしたバンドの印象を短く追える編集盤として位置づけやすい。
Jim Morrisonの死後、バンドは1973年に解散しているため、この作品はオリジナル活動期のまとまりを後から見直す形の1枚でもある。バンドの中心にあった声と鍵盤の関係、そのままの印象が残りやすい構成だ。
同時代との関係
1960年代後半のUSロックには、ブルースの要素を強めたバンドや、実験性を押し出すバンドが多かった。その中でThe Doorsは、ハードな演奏とポエトリー的な歌を結びつけた点で、かなり個性的な立ち位置にいた。クラシック・ロックの文脈で語られることが多いのも、その輪郭のはっきりした音作りによるところが大きい。
ひとこと
『Classics』は、The Doorsというバンドの基本形を手早く見渡せる編集盤。オルガン、ギター、低めのビート、そしてMorrisonの声、その組み合わせがそのままこのバンドの個性になっている。
トラックリスト
- A1 Strange Days (3:05)
- A2 Love Her Madly (3:18)
- A3 Waiting For The Sun (3:58)
- A4 My Eyes Have Seen You (2:22)
- A5 Wild Child (2:36)
- A6 The Crystal Ship (2:30)
- A7 Five To One (4:22)
- B1 Roadhouse Blues (Live) (3:49)
- B2 Land Ho! (4:08)
- B3 I Can’t See Your Face In My Mind (3:18)
- B4 Peace Frog (2:52)
- B5 The Wasp (4:12)
- B6 The Unknown Soldier (3:10)