Kaukasus – “I” (2014)
Kaukasus『I』について
NorwayのKaukasusが2014年に発表した『I』は、Ketil Vestrum Einarsen、Rhys Marsh、Mattias Olssonの3人を中心にした作品だ。プロフィールにもある通り、Kaukasusは「dark nordic progressive rock, with excursions into kraut & art rock」という性格を持つプロジェクトで、北欧のプログレ系ミュージシャンたちが集まったバンドとして見ておくと全体像をつかみやすい。
録音はOslo、Trondheim、Stockholmの3都市にまたがって行われている。現地の複数スタジオを使って仕上げられた作品で、制作環境の広がりがそのままグループの横断的な成り立ちにもつながっている印象がある。
メンバーと背景
中心人物の3人はいずれも北欧のプログレ/アートロック周辺で知られるプレイヤーだ。
- Ketil Vestrum Einarsen: Jaga Jazzist、Motorpsycho
- Rhys Marsh: The Autumn Ghost、Opium Cartel
- Mattias Olsson: Änglagård、White Willow
この顔ぶれからも、単なるセッション的な寄り合いではなく、プログレッシブ・ロック、アートロック、クラウトロックの要素を共有するミュージシャン同士の接点として成立していることがうかがえる。
作品の位置づけ
『I』はKaukasusのタイトルを持つ初出作品として2014年に登場した。バンドの出発点を示す一枚として捉えられる内容で、後年の活動を追ううえでも基準になる作品といえる。黒盤200枚限定というプレス情報もあり、流通量の少ないアイテムとして扱われている。
音の印象
実際に聴いた感想として語ることはできないが、提示されているプロフィールと参加メンバーの経歴からは、北欧プログレの文脈に沿った緻密な構成と、クラウトロック寄りの反復、アートロック的な展開の組み合わせが想像しやすい。Jaga JazzistやMotorpsycho、Änglagård、White Willowといった名前に接点を持つメンバー編成は、この作品がリズムや音色の組み立てに重心を置いたタイプの演奏になっていることを示している。
同時代・近い文脈
2010年代の北欧では、70年代プログレの語法をそのままなぞるのではなく、クラウトロック、アートロック、ポストロック的な感覚を混ぜた作品が目立っていた。Kaukasusもその流れの中で理解しやすい。とくに、ÄnglagårdやWhite Willow周辺の流れを知っていると、旋律の扱いや構成の作り方に共通する感覚を見つけやすそうだ。
基本情報
- アーティスト: Kaukasus
- タイトル: I
- オリジナルリリース年: 2014
- リリース国: Norway
- 録音: HESTHAGEN STUDIO (Oslo), AUTOMNSONGS RECORDING STUDIO (Trondheim), ROTH HÄNDLE V (Stockholm)
- メンバー: Mattias Olsson, Ketil Vestrum Einarsen, Rhys Marsh
- ジャンル: Rock
- スタイル: Prog Rock, Art Rock
- 限定数: 200 copies on black vinyl
北欧プログレの系譜にあるミュージシャンたちが、複数都市にまたがる制作体制でまとめた初期作。Kaukasusというバンドの出発点を知るうえで、まず押さえておきたい一枚だ。
トラックリスト
- A1 – The Ending Of The Open Sky (5:31)
- A2 – Lift The Memory (8:35)
- A3 – In The Stillness Of Time (5:56)
- A4 – Starlit Motion (4:36)
- B1 – Reptilian (9:05)
- B2 – The Witness (4:19)
- B3 – The Skies Give Meaning (8:03)